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十月歌舞伎座『助六』 七之助の揚巻、仁左衛門の助六、彌十郎の通人

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十月歌舞伎座は、勘三郎の七回忌追善ということで、役者も演目も充実しています。特に夜の部では、助六を仁左衛門が演じ、さらに、初役で七之助が揚巻をやる。玉三郎も出る。だから、2日、14日、22日と3回観ましたが、役によっては、大きく変わってくるのがわかります。

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十月歌舞伎座『助六』感想 七之助の揚巻が変わってきた

初見 2日

3回の観劇で 一番変わったと感じたのは、 七之助の揚巻でした。初日の翌日、2日に見た時は、八 月の納涼歌舞伎で演じた、割り切りのいい芸者が、衣装を変えてきてでてきたような感じがしました。黒と金の衣装が、華やかというよりも、かえって冷たく見せているような・・・。打掛を脱いで、赤い地に櫻の柄になった時に、「似合わないな」と。七之助のもつ、青い美しさのほうが出ていたのだと思います

2回目 14日

14日に見た時は、ちょっと感じが変わりました。 意休に助六の悪口を言われた時に、 カッチーンときて匕首を刺すような感じで、言い返している、というか。顔にはださないように抑えているけれども、かなりムカついていて、それをぶつけているという感じでしょうか 。だから悪態も棘が ある 。灰色のエネルギーが、意休に向かっていっているように感じました。

3回目 22日

そして、3回目。まず、花道の出のところが違いました。今まで感じなかった、お酒に酔って、ふんわり上気している感じがある。やっと、最高級の花魁としてのスケールが出てきたような。固い感じがなくなりました。

そして、その感じを維持したまま、意休との会話が進みます。 助六の悪口を言われても、「なーに言ってんのよ」というかわす余裕を感じます。だから、悪態にも愛嬌があり、前回感じた匕首で刺すようなものでなく、多少の酔いのあって、助六さんとあなたが比較になるわけないじゃん、と言わせてもらっている感じ。意休に、自分を傷つけることは絶対にできない、という自信があるのも、嫌味なく感じられる。

毎日演じていくうちに、 最強最高級の花魁という余裕が出てきたと言うか、腹が据わった上のゆとりというのがあったように感じます。酔った感じをずっと維持し、表情にも柔らかさが加わり、初見の時のような、さっぱりとした芸者のような感じは全くありません。

「初役というのは、こんなにも変わるのか」というのを観ることができて、また、新たな歌舞伎のおもしろさに気が付きました。

十月歌舞伎座『助六』感想 仁左衛門も変わる

初見の時に、思った以上にかっこよかった仁左衛門の助六ですが、2回目観た時は、さらに表情のキリッと感があがり、美しさに磨きがかかっていました。

仁左衛門は、記者からの「自身を色男と思うか」という質問に対して、「恥ずかしいですけれどね、舞台出たらそう思わないとやっていられない」と答えています。毎日そう思って舞台に出ていることで、カッコよく決める表情筋が活性化して、助六らしい顔つきに変わってくるんだなと思いました。

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仁左衛門の孫の千之助が、うどんの出前の途中で、意休の手下、くわんぺら門兵衛(又五郎)にからまれる、福山かつぎで出ています。八月の歌舞伎では、女形で踊っているのが綺麗だったのですが、やはり立ち役では、なんだか弱そうで江戸のあんんちゃんには、全く見えなかった。2回目でも、イマイチでしたが、今日の3回目になって、やっとスキッとしたあんちゃんらしさが出てきました。若いのですから、日々成長しているのでしょう。千之助は、役の上でも、くわんぺら門兵衛をいじっている仁左衛門の助六をじっと見ています。どんな形であれ、きっとこの経験は生かされるでしょう。

十月歌舞伎座『助六』感想 又五郎、巳之助、彌十郎

一休の子分のくわんぺら門兵衛も、巳之助の朝顔仙兵も、二日目に観た時からよかった。しっかり笑いを取っていましたから。今日は、残念ながら、くわんぺら門兵衛のうどんが、頭から落ちてしまいました。すぐに拾って頭にのせていましたが。又五郎にはにじみ出る愛嬌があり、巳之助は、動きの巧みさで魅せています、

股くぐりの場になって、笠をかぶってしゃなりとした二枚目(亀蔵)が出てきます。歌人のようなせりふをいいながら、笠を脱ぐとおでこの出たブサイク。笑いがきます。

通人の里暁(彌十郎)が登場。助六に対しては、「この人知っている、十五代目の仁左衛門そっくり」という、内輪受けのセリフも、毎回、嬉しくしてくれる。助六の兄役の勘九郎の股をくぐる時には、「こちらは勘九郎にそっくり。来年は大河の主役。きっと(勘三郎が)喜んでくれている。」という。ここでは、ちょっとジーンとします。

そして、花道での「股くぐりの大役、うまくできたでしょうか?」「ご子息、お孫さん、御一門、一生懸命がんばってます。」「きっと、見ていてくれる。」と言うのを聞き、今日、なんだか気持ちが包まれたように感じました。

みんな、勘三郎のことを思いながら、芝居をしているし、観客も観ている。そして、子供たちは前に進んでいる。勘三郎のことを思い出すと、悲しい気持ちがぬぐえなかったのが、癒されたのを感じました。これが、追善公演なんですね。千秋楽の観劇が楽しみです。

10月の歌舞伎座公演は、勘三郎七回忌追善公演で、七之助が「助六」の揚巻に抜擢されました。相手役の助六には仁左衛門、七之助の指導役としては玉三郎が就きます。勘三郎と共にすばらしい舞台を生み出してきた二人が、七之助の初役に協力します。
10月歌舞伎座は、 勘三郎の七回忌追善公演 。亡くなってもう7年も経つのかと言う感慨と、でも、 あの時のショック、悲しさは、消えることないという気持ちが、同時に湧き上がります。遺影となる写真を見ると、まだ胸がうずきます。
十月歌舞伎座昼の部の「三人吉三」。シ「アーターコクーンでの上演が、好評だったのを見逃しており、今回の七之助のお嬢吉三を、楽しみにしていました。3階東側の席だったので、幕見席が見えるのですが、平日なのにすでに立ち見がセンターあたりにズラリ。
「なんて楽しい演目を見逃していたことか !!」 これが、この演目を見終わった時の、一番の感想でした 。 勘九郎が十分に良かったからなのですが、だからこそ、これを勘三郎で観ておきたかった。前半の童子なのにお酒飲むところとか、どんなふうだったんだろ・・。
10月の歌舞伎座に続き、11月は、中村勘三郎七回忌追善公演が、浅草寺境内の仮設小屋平成中村座で行われます。観光客の賑わう仲見世通りを通り、浅草寺にたどり着くのが結構大変。パンフレットの案内には浅草駅から5分となっていますが、確実に倍はかかります。
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