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街着として夏の外出に浴衣を着る時、後ろがペタンコの方が背中が涼しいし、動いたり、座ったりする時に、後ろを気にしなくていいので楽です。NHKの「朝の連続ドラマ」などを見ていると、生活着としての着物では、半幅帯を「貝の口」や「矢の字」等のペタンコ系に結んでいます。
浴衣を気楽に着る時の半幅帯の結び方「笹結び」
「笹結び」は、「貝の口」などのペタンコ系と違い、胴に巻いた帯の間に、帯のタレをはさみこんでいるのが特徴です。
男性の角帯の結び方で、はさみこみは一般的ですが、「笹結び」は、胴の上に羽根があることで、リボンのようなかわいさが出るし、胴の下のタレと合わせて逆三角になり、体系カバーができます。
半幅帯を結ぶときの基本
半幅帯は、体の正面で結び、最後に、衿が崩れないよう、右回りで後ろに回し、整えます。
半幅帯を結ぶには、帯を固定させる「テ」と、帯を形どる「タレ」を、どういうバランスにするかが、最初のポイントになります。
今回は、3メートル70センチの、薄い芯の入っている紬の半幅帯を使っています。
「笹結び」結び方
テは膝と足首の間ぐらいが目安の80センチ程をとります。タレは胴に二巻きした後、60センチ程(腕の長さぐらい)をとり、残りは内側に折りこみます。テは半分に折り、肩に預けておきます。
折りこんだタレ(二重になっている)をテの上にのせます。タレをテの下にくぐらせ、結びます。結び目は縦にして、しっかり結びます。
タレは下に降ろすと、これぐらいの長さになっています。
タレを肩に預けておきます。テを結び目から斜め上に折り返します。
余ったテを結び目に向けて斜め下に折り返し、重ねます。
折り返し重ねたテを、タレで包み込みます。
テとタレを持ち上げ、タレの先を胴に巻いた二重の帯の間に差し込みます。
胴に巻いた帯の下に、タレを引き抜きます。
羽根と引き抜いてタレを整えます。このままでもいいのですが、帯揚げを使うと、羽根の位置が下がらなくなり、おさまりがよくなります。帯揚げは、細くたたみ、羽根を包んだタレの下に通します。
「笹結び」トップの羽根で体形カバー
前で形を整えてから、帯を後ろに回します。羽根が下がらないように帯揚げで持ち上げ、羽根、タレのバランスを整えます。立体的な羽根があることで、体形カバーができます。また、羽根もタレも斜めになっていることで、着慣れた粋な感じがします。
前側の仕上げです。帯板を、胴に二重に巻いた帯の間に入れます。できるだけ涼しく着たいので、夏用のものか、厚手の紙を切って入れるのもおすすめです。
また、ゴムのついたタイプの帯板なら、半幅帯を使う前に胴につけておきます。
帯揚げの結び方
着物を着る時は、衿と同じように、左側を右側の上に重ねます。
ですから、帯揚げも同じように重ね、左側を右側の下をくぐらせ結びます。
左側を右側の帯揚げの下をくぐらせ、横向きに折ります。折り曲げた先を反対側に折り曲げ、輪の中をくぐらせます。
結び目に四角い形を作ることを意識して、丁寧に帯揚げを結びます。残った帯揚げは、帯の中に入れます。
笹結びは、着る回数によって、羽根とタレのバランスがどんどんかっこよくなるはず。簡単だけど、試しがいのある結び方です。