宙組『異人たちのルネサンス』感想 衣装が素敵。モナリザはいらない?
前髪を金髪ウェーブにし、中世ヨーロッパの藍色の衣装を着たゆりか(真風涼帆)が登場。とっても素敵です。レオナルド・ダ・ビンチという、特別な芸術家の風情も漂います。心から満足できるコスプレです。若い時代の甘い美青年感があるのも、また良いです。
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前髪を金髪ウェーブにし、中世ヨーロッパの藍色の衣装を着たゆりか(真風涼帆)が登場。とっても素敵です。レオナルド・ダ・ビンチという、特別な芸術家の風情も漂います。心から満足できるコスプレです。若い時代の甘い美青年感があるのも、また良いです。
ゆりか(真風涼帆)の中高で面長の顔と、すっきりした目元には、どんな格好も良く似合っており、それだけでも十分と言えます。また、今回はストーリー仕立てということで、セリフもあり、ショーの感覚的に楽しむところと、芝居的な要素があり、楽しめました。
主演の鷹翔千空は、宙組の前作の『ロマノフ』の新人公演で、真風の役をやっていて知りました。美意識の高い貴族の感じを、スラリとしたスタイルの良さで感じさせていたし、すでに声も歌も安定していて感心しました。
オープニングの「シトラ~ス♪」が始まり、明るい黄緑、水色、黄色の衣装のグループが順々に出てくる。娘役は帽子の鍔の前が長く、これを最初に観たとき(ビデオ)に素敵だなと思ったことを思いだし、シトラスの香りのようなさわやかさと、懐かしさが広がります。
原作漫画をほとんど知らずに観劇したので、ストーリー展開に「ヘッ?」と思って心がついてゆけない上に、人の名前や国の名が耳慣れないカタカナで、人間関係、立場がわからない。でも、金髪の真風王子が、豪華衣装をまとっているのはとてもよかった。
「やりきりましたっ!!思い残すことは何もありません!!!ありがとうございましたーーー!!!!!」怜美うららとコンビを組んだ「神々の土地」は、二人の魅力を引き出す、本当に良い作品。見るたびに心にじんわりきます。良い作品で卒業できよかったですね。
大空祐飛さんの時代にヘビーに観ていたので、その時のメンバーには目がいきます。愛ちゃんは、ラスプーチンがとてもよかったし、りくちゃんのダンスは柔軟性があり好き。澄輝くんは繊細な美しさにも磨きがかかっている。怜美うららは芝居では相手役。
ドミトリー(朝夏まなと)とイリナ(怜美うらら)の心に秘めた想いが、最初からググッと感じられ、ロシアの雪景色からくるどっしりとした重さを感じることができました。自分が心から愛する人だから「自分の生きたいように生きる」ということをお互い尊重する二人。
宝塚での印象は、「男役は難しいんだな、新人だからしかたないのだろう」というものでしたが、東京公演では、主演の瑠風輝のドミトリーが、外見からもすっかり大人になっていました。見る側として、心を動かされる芝居ができていたし、熱い挨拶でした。
本公演に感動し新人公演も観ようと、当日券のために朝8時半ごろから並びました。前に並んでいる若い女子によると、2階最後列の当日B席よりも、1階立ち見のほうが絶対にいいということであり、美しい作品だったので近くで観たくて立ち見券を買いました。