密着!中村屋ファミリー2018 勘九郎の息子達、勘太郎と長三郎

今年は、10月の歌舞伎座に続き、11月には浅草寺内に建てられた平成中村座で、勘三郎の七回忌と追善公演が行われています。今回のフジTVの「独占密着!中村屋ファミリー」は、これらの公演を中心に、放映されしました。歌舞伎ファンとして、感動のシーンの連続で、うるうると涙がこみ上げることもたびたび。

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密着!中村屋ファミリー2018 勘九郎次男、長三郎はかわいいけど

平成中村座の11月公演は、夜の部をすでに観劇しました。芝居仕立ての口上のシーンがあり。があり、勘九郎の息子の勘太郎、長三郎も出演。

お兄ちゃんの勘太郎(7才)はきちんと勤めていましたが、長三郎は、口上は大きな声で挨拶できましたが、お辞儀でじっとしていることができない。どうもまわりが気になる様子です。

口上の後には立ち上がって、花道に登場した10人ぐらいの人の名乗りを聞くのですが、その間がじっとしていられなし。足の甲を内外に少しずつ動かすものだから、気が付くと、皆より前にでている。とにかく、周りの動いている人を見てしまうのですね。

おかしくって思わず笑いが出てしまいましたが、お兄ちゃんの勘太郎の1年半前の襲名公演舞台を思うと、ちょっと幼いかな?歌舞伎役者として、これから大丈夫なのか、という気もちょっとしたりして・・・。

密着!中村屋ファミリー2018 稽古場での長三郎は自由

でも、そんな心配は、稽古場の様子を見て、吹き飛びました。

舞台でもジッとしていられないのは、自由人だからなんですね!!身体中から、エネルギーが溢れ出て、なんだか嬉しそう。父勘太郎に怒られて、「はい」とは言いつつも、なんだかへっちゃらな感じで、驚きます。

長三郎は、11月の平成中村座の昼の部で、子役の大役を勤めることになっており、お弟子さんたちが、稽古をつけています。長三郎は、人といることが楽しいというか、「稽古自体が遊び」になってしまっていて、悲しい場面で、にっこり笑ってしまったり、気が散って、途中からセリフの声が小さくなってしまったり。

何よりできないのが、父の勘九郎の長セリフ(12分)を、じっとして聞いていないといけないこと。5歳の子には厳しいとは言えども、歌舞伎の子役なら、そういうことは教育されていて、できるものと思っていました。が、キョロキョロしたり、足を掻いたり。

ヤキモキする回りをよそに、稽古が終われば、刀を使って振り回して、飛んだり跳ねたりし、撮影のマイクをつかんで遊んだりしています。何でもが楽しい、元気いっぱいな幼稚園児で、めちゃくちゃかわいいです。

でも、父の勘三郎が稽古を見にきた時、ついに雷がおちました。

「ちゃんと、聞きなさい!」

「ふざけてんじゃないよっっっ!!

「オイッ!いいかげんにしろよ、オマエ!!!

厳しく叱られ、さすがにこの時は、硬い表情をしていましたが、稽古が終わると、ケロリとしており、物怖じとか、落ち込むと、か全くありません。気分を変える天才なのでしょうか?

勘九郎の言葉は厳しすぎるように思いましたが、へっちゃらな長三郎にだからなんですね。そして、しっかりとした愛情の絆があることも感じました。

とにかく、長三郎は、大きなエネルギーを秘めているんだなと!!勘三郎が亡くなってから生まれたので、生まれ変わり、と言う人もいるようですが、まさにそんな感じを持ちました。

密着!中村屋ファミリー2018 本番での長三郎は変身

舞台稽古になっても、途中で声が小さくなってしまったり、母が亡くなって悲しい場面なのに、最後で笑ってしまったり。芝居がうまくいった満足感なのでしょうか。「やった!」て感じでニヤリ。わからなくもありませんが…。

できなかったところを、勘九郎のもとで何度もやりなおし、七之助や中村兄弟のいとこで母親役の児太郎も「あそこで笑っちゃだめよ~」と、やさしく教えています。子役のできが、芝居を決める重要な役なので、周りも必死です。

そして迎えた初日。何を言われてもケロリとしていた長三郎ですが、実は緊張で前夜、なかなか寝付かれなかとのこと。ビックリです。舞台というものが何かということは、わかっているのですね。

ついに本番がスタート。長三郎は、そこでガラリと変わりました!

セリフは大きな声でしっかり言えるし、母が亡くなったシーンでも笑いを封印。一番変わったのは、勘九郎が言う長セリフの間、じっとしていたこと。

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本気になればできるんですね!!稽古中に言われていることは、わかっていたわけです。本番に強いというか、舞台やお客さんが好きなのでしょう。ここにも勘三郎に通じるパワーを感じました。

初日終了後には皆からホメられ、上機嫌。七之助に「今日のは、100点じゃない?」と言われると、「どうだ!」と言わんばかりの表情で、だれかに聞かれたら「200点って言う」と返していました。タダモノではない!!!!まさに大物です。

大丈夫か?という稽古から、本番までの流れを見て、長三郎には、勘三郎の愛嬌とパワーがそのまま、いえ、それ以上に、備わっているように感じました。まさに勘三郎が中にはいって、いたずらしているようです。

密着!中村屋ファミリー2018 勘九郎長男、勘太郎

勘太郎も、夜の部で大きな役をします。牛若丸で、父勘九郎の弁慶と戦います。このサイズの差で、勝てるのか?いったい何歳の設定何だろうなどと考えて観ていました。

番組を見て、この役は、勘三郎が19才の時に演じたものというのを知って、驚きました。大人の役、しかも踊りが上手だった勘三郎の振り付けを、7才の勘太郎が踊りこなすのは大変なことです。堂々とやりきりました。

お母さんの愛さんによると、勘太郎は、芝居が好きで、ごはんを食べることのように、芝居が生活の一部になっているということです。だから、まわりも安心して挑戦させているのでしょう。

勘太郎は、勘三郎にかわいがられ、歌舞伎座新開場の時には、2才で舞台に出てくれました。

才能を感じるこの小さな歌舞伎役者を観る事で、勘三郎が亡くなった喪失感が、どれだけ救われたかわかりません。この時、本当に、久しぶりに幸せな観劇ができたのでした。

密着!中村屋ファミリー2018 まとめ

勘三郎が、こんなに早くあちらの世界に行ってしまったことは、本当に残念ですが、一家として、強い強い絆でつながっているのを感じました。

勘太郎は、技術のあるすでに立派な子役だし、長三郎には、あふれ出るエネルギーがある。二人とも本番が好きなようだし、こういう子役がいると、歌舞伎が楽しくなりますね。今回は、大きな役への挑戦だったので、二人の力はグーーーンと伸びたでしょう。次の舞台を楽しみに待っています。

10月の歌舞伎座公演は、勘三郎七回忌追善公演で、七之助が「助六」の揚巻に抜擢されました。相手役の助六には仁左衛門、七之助の指導役としては玉三郎が就きます。勘三郎と共にすばらしい舞台を生み出してきた二人が、七之助の初役に協力します。
10月の歌舞伎座に続き、11月は、中村勘三郎七回忌追善公演が、浅草寺境内の仮設小屋平成中村座で行われます。観光客の賑わう仲見世通りを通り、浅草寺にたどり着くのが結構大変。パンフレットの案内には浅草駅から5分となっていますが、確実に倍はかかります。
10月歌舞伎座は、 勘三郎の七回忌追善公演 。亡くなってもう7年も経つのかと言う感慨と、でも、 あの時のショック、悲しさは、消えることないという気持ちが、同時に湧き上がります。遺影となる写真を見ると、まだ胸がうずきます。
十月歌舞伎座は、勘三郎の七回忌追善ということで、役者も演目も充実しています。特に夜の部では、助六を仁左衛門が演じ、さらに、初役で七之助が揚巻をやる。玉三郎も出る。だから、2日、14日、22日と3回観ましたが、役によっては、大きく変わってきています。
十月歌舞伎座昼の部の「三人吉三」。シ「アーターコクーンでの上演が、好評だったのを見逃しており、今回の七之助のお嬢吉三を、楽しみにしていました。3階東側の席だったので、幕見席が見えるのですが、平日なのにすでに立ち見がセンターあたりにズラリ。

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