新橋演舞場初春歌舞伎昼の部感想 海老蔵と勸玄くんの「幡随長兵衛」

新橋演舞場の一月の初春公演で、海老蔵が座長をするようになって、もう6年目になるという。今年は、麗禾ちゃんと勸玄くんの二人の子供と共演するのが話題で、発売初日でチケットが完売していたようでした。

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新橋演舞場初春歌舞伎昼の部「幡随長兵衛」

昼の部の「極付 幡随長兵衛」は二幕目から。実は、私はこの演目が嫌いで、「観ないことにしていた演目」でした。

なぜ嫌いかというと、「権力のある旗本が、弱者である町民が生意気だということで、卑怯な手段で殺す」というのが、あまりにも気分が悪いからです。それも、無理やり風呂に入れ、無防備な状態にして、旗本である水野は槍を使い、さらに、後ろから家来が切りつける。どんだけ弱い武士なんだ!!本当にムカつきます。なんで、こんなのが人気演目なのか、謎の固まりでした。

でも、今回は、勸玄くんが、せがれ長松で出演するという。長松は出番は多いし、悲しい子別れの場面もある。まぁ、観ないわけにはいかないですよね。ということで、チケットとりました。

海老蔵は今回で三度目ということですが、上記の理由で観たことがなかった。だから、長兵衛の扮装のチラシが出ると、「カッコイイのでは?」と。するどさのある二枚目が任侠らしくもあり、「いんでない?」と今までのマイナスイメージが緩みました。

海老蔵に長兵衛は、似合っている

「極付 幡随長兵衛」の幕開きは、舞台を演じている劇中劇からです。旗本水野の家来が舞台にあがり、上演をさまたげる。舞台番と水野の家来とがもめているところを、止めるために、老蔵の長兵衛が客席から登場します。

私は3階での観劇でしたので、1階からワラワラと拍手が起きたので、登場を知りました。1階は高いチケット代払っているのですから、こういうお楽しみがあるのですね。当然でしょう。

最近「痩せすぎでは?」とも思える、頬のシャープさが、黒い肌でさらにひきしまり、きりりと美しい。源氏の白塗りも美しいですが、褐色の肌での「ヤバイ感じのある人」というのも魅力的。町奴の親玉というのも、海老蔵のオーラにはピッタリですね。

この物語は、「どれだけ長兵衛がカッコイイか」を味合うものなのだな、と新たな見方を発見しました。また、左團次の休演で、右團次の水野だったので、本当に弱っちい奴に見えて、この人なんなのと。槍を振り回すところは、観劇中に「卑怯なヤツ」と思わす声がでてしまいました。

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長兵衛の女房お時の孝太郎が、いい感じでした。

勸玄くんの長松

勸玄くんは、今年小学校に入学ですね。だから、今6歳。歌舞伎座で15年11月に初お目見えしてから、今回が4度目の歌舞伎の舞台ということになります。

勸玄くんの長松は、花道からおぶられて、登場し、大きな拍手がおきます。本舞台でおんぶからおり、「おんぶされ通しで足がいたいや」と、小生意気なセリフを言えば、拍手。10個程のセリフがあるのですが、そのたびに拍手が起きます。

普通の子役の場合、そんなことはないので、「これは、スポイルしていることになるのか?」とも思ってしまいますが、つい、拍手してしまうんですよね。また、以前より、顔がホッソリして、幼児から子供の顔になったなというのを感じました。

海老蔵の長兵衛が水野の屋敷に出向くとき、親子の子別れのシーンがあり、勸玄くんの長松が、海老蔵の裃の後ろから顔をのぞかせます。観客が涙をすする場面ですが、勸玄くんは、最初は海老川の右側、次は左側にと、演技をするのが楽しそうでした。まだ6才ですからね。

https://www.hochi.co.jp/entertainment/20190103-OHT1T50092.html

三幕目『三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)』

海外公演の折、「小雨でも傘を差さない方々を目にして、和傘をもっと知っていただけないかと」、インスピレーションを得てつくった舞踊ということです。初めて観ましたが、とってもおもしろい!

「マジックもとり入れ、私の体から20本以上の傘がどんどん出てきて、飽きの来ない構成です」と海老蔵。ガボッとした衣装を着ていての登場でしたが、その中から次々傘が出てくるんです。大きいのから小さいのまで。「エーッ!」っという驚きがあり、華やかでもあり、短い時間なのを感じさせない、大変満足感の高い演目でした。

日本TV年明けの恒例特番『市川海老蔵に、ござりまする2019』が、1/14に放送されます。今月の新橋演舞場では、麗禾ちゃんと勸玄くんも出演。勸玄くんが海老蔵のと共演する昼の部の「番隨長兵衛」を先日観たので、稽古の様子がどんなだったのか楽しみです。
昼の部、「三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)出世太閤記」の三幕目、大詰めに登場したのが勸玄君の三法師。前の二幕目が長くて、ぐっ...
美しい人が、美しい人の役をやる。海老蔵の光源氏は、平安時代の夢の貴公子、そのものでした。白塗りの化粧に、伏し目がちな目元、朱赤の唇がなんとも色っぽい。どの衣装も美しく、良く似合っていて、光の君そのものです。
七月の歌舞伎座は、長男の勸玄君が出演するということもあり、開演前から売切。昼夜観ましたが、断然夜の部のほうがよかった!美しい海老蔵の光源氏が好きなのですが、二幕のお能と、青い隈取をした海老蔵の共演がすばらしく、もう一度観たいと思いました。
海老蔵の口上後に二人が登場。麗禾ちゃんは赤い着物を着て、ニコニコしており、家族で舞台に出られて嬉しいんだなと。勧玄くんもかなりゆる~い感じで、笑いそうになったり。お姉ちゃんと一緒だからでしょう。わずかな時間でもこの時間に立ち会えて幸せ。
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