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十月歌舞伎座昼の部感想 「大江山酒呑童子」と勘三郎家、勘九郎がいい

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「なんて楽しい演目を見逃していたことか !!」
これが、この演目を見終わった時の、一番の感想でした 。

勘九郎が十分に良かったからなのですが、だからこそ、これを勘三郎で観ておきたかった。前半の童子なのにお酒飲むところとか、どんなふうだったんだろ・・。深い後悔に襲われました。

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十月歌舞伎座昼の部「大江山酒呑童子 」と勘三郎家

舞踏劇は、歌舞伎の中でも大好きな演目。音楽と踊りが中心で、変化(へんげ)してから
立ち回りがある。歌舞伎のエッセンスが コンパクトにまとまっていて、1時間程で、本当に楽しめます。

なぜ、今まで、こんないい作品を知らなかったのか?パンフレットを読んでわかりました。酒呑童子は、中村勘三郎家と縁がある演目で、他の家の人が演じていないのです。

江戸時代、夜明けと共に芝居が始まると、まず、番立(ばんだち)と呼ばれる三番叟が舞われます。続いて短い舞踊を上演するのですが、この舞踊が「脇狂言」といわれていました。江戸三座の中で、中村座の「脇狂言」は、酒呑童子です。

このような縁があり、勘三郎のお父さんの17世のために、萩原雪夫が書き下ろし、14世杵屋六左衞門が作曲して作られました。初演は、昭和38年6月に、東京歌舞伎座。人気を得て、その後、何回か再演しています。

踊りの実力に加えて、「お酒を飲む」ということと、「童子」というのが共存するのですから、大人と子供の愛嬌のある演技が大切。先代の勘三郎だからの芸があって、生み出された演目なのですね。

18世勘三郎が初演したのは、勘九郎時代のH4の大阪中座。これは、観劇できなくても、仕方ない。歌舞伎座では、平成20年の納涼歌舞伎の2幕目で上演されました。まだ、この頃は、一年に半分くらいの演目しか観ていなかった。あーーー、本当に残念です。

十月歌舞伎座昼の部「大江山酒呑童子」の物語

都に悪さをする酒呑童子という鬼を、源頼光と四天王が退治する物語です。これは、有名なお話ですね。

舞台の流れ

舞台の上手には、鬼人の館として、長い四角の枠が置いてあります。長唄は、唄と三味線が、各8人ずつの贅沢なもの。

山伏姿に身をやつした頼光 四天王が花道から登場。酒呑童子を待ち伏せすることに。戦略は、酒が大好きな酒呑童子を退治するために、神々より賜った神便鬼毒酒(じんべんきどくしゅ)を飲ませること。これは、鬼が呑むと神通力を失うけれども、人が呑むと力が増す不思議なお酒です。

酒呑童子に出会った一行は、一夜の宿を借りるために、お礼として酒盛りをしますが、童子は、だんだん酔いがまわってきます。そして、上手の四角い枠の中に入り、その幕が下ろされます(中が見えない)。

頼光たちは、作戦通りとやる気まんまんになります。そのとき、濯ぎ女が三人出てきます。皆、鬼にさらわれてきたもの。ここで、それぞれが自分の境遇を踊ります。頼光は、鬼を退治して都に連れ帰る約束をします。喜んだ女たちは、鬼の寝所への近道を教えます。

ここで、一行は引っ込み、三味線の演奏、大薩摩になります。これが、本当にすばらしいです!!これを聞くだけでも、毎日通いたい程。

鬼神姿に変わった酒呑童子と、武士の姿になった頼光一行との激しい戦いとなります。頼光たちが、酒呑童子を退治します。

「大江山酒呑童子」 勘九郎の踊りのキレ、パワーの凄さ

今回観劇したのは11日でしたが、もう勘九郎はきっちり出来上がっていました。昨年の12月に、京都で演じているからですね。夜の吉野山の狐忠信よりも、こちらのほうが、かなりいいです。

花道のセリから上がってきた時は、オカッパのかわいい童子です。夜の部「吉野山」の狐忠信では、頬がげっそりしすぎていて、大河の疲れか、と思いましたが。

おとぼけた感じの童子で、頼光一行と接し、お酒を飲み始めます。いたずらっ子の子供のようで、かわいいです。

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ここまでは、芝居と踊りと両方で、十分楽しめますが、鬼に変わってからの踊りがすごいです。

長袴をはいて、キビキビ踊ります。一番すごかったのが、頼光に額を刀でガツンとやられたあとです。袴の片方を踏んで、グルグルまわります。その迫力に大きな拍手がおきます。途中にも、花道で足を前後に開いて高く飛び、ダーンッと大きな音で着地します。この技術は、毛振りのような興奮を生みます。もちろん、舞踏劇としての物語性がきちんとあるから、ひきたつのですが。このように書いていると、あの興奮を味わいたくて、また観たくなります。

酒呑童子は、グルグル回ったあとバタンと倒れ、四天王にトドメを刺されます。そして、退治されるのですが、それから締めがあり、四天王に起き上がらせてもらい、復活します。

最後に、団が出てきて、それに乗って、ポーズを決めて、終わりとなります。

「大江山酒呑童子」四天王と濯ぎ女の若手

四天王の一人、元気者の酒田公時は、隼人です。赤い顔の化粧で、大きな目が効いています。隼人は、立ち回りになると、かっこよさがまします。ガタイが良くて、スピード感があります。だから、酒呑童子と戦う時は、役割通り強く見えて、カッコよかったです。

また、つなぎに出てくる濯ぎ女たち。ここは、息抜きの華やか場面ですが、その中で、ちょっとブサメイクなのが、種之介のわらび。種ちゃんは、どんな扮装をしても、このプクッとした小鼻でわかる。くぁわいいです。小柄ですが、踊りがうまい。愛嬌があって、種ちゃんが出ると、どんな踊りなのか、役なのか、楽しみになります。成長を見守りたい若手の一人です。

十月歌舞伎座昼の部 「大江山酒呑童子」まとめ

勘三郎の七回忌ということで、勘九郎が主演を務めています。勘三郎と勘九郎は持ち味が違うと(私は)思うので、勘三郎のおかしみのある役をすると、なぞっているようで、観ていて苦しくなることが多い。勘三郎には、天性の愛嬌がありましたから。

でも、踊りとなると、勘九郎はさすがです。この演目は勘三郎で観ていませんが、しっかりとした技術があるから、勘九郎の役としてできていると感じます。また、次の幕の「佐倉義民伝」の将軍の役もよかった。短い登場ですがキリッと真面目な感じと、慈愛に満ちた感じが伝わってきました。

逆に、夜の部の『助六』の兄の役、白酒売新兵衛は、客席に笑いが起きても、私は普通に観てました。勘九郎以外の他の人が演じても、勘三郎のおかしみは、なかなか出るものではない。でも、勘九郎は、勘九郎なりのとぼけた味があってよかったです。

今回の七回忌追善を通して、勘三郎が亡くなった悲しみが、少し癒えてきたのを感じます。今回は、特別に複数回観ていますし、そして、それを、こうして書いているから、ということもあると思います。勘九郎も七之助も、自分の魅力に合う作品で、大きく成長することを願っています。

10月歌舞伎座は、 勘三郎の七回忌追善公演 。亡くなってもう7年も経つのかと言う感慨と、でも、 あの時のショック、悲しさは、消えることないという気持ちが、同時に湧き上がります。遺影となる写真を見ると、まだ胸がうずきます。
十月歌舞伎座昼の部の「三人吉三」。シ「アーターコクーンでの上演が、好評だったのを見逃しており、今回の七之助のお嬢吉三を、楽しみにしていました。3階東側の席だったので、幕見席が見えるのですが、平日なのにすでに立ち見がセンターあたりにズラリ。
十月歌舞伎座は、勘三郎の七回忌追善ということで、役者も演目も充実しています。特に夜の部では、助六を仁左衛門が演じ、さらに、初役で七之助が揚巻をやる。玉三郎も出る。だから、2日、14日、22日と3回観ましたが、役によっては、大きく変わってきています。

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