文楽素浄瑠璃の会(平成30年第29回東京)感想 咲太夫、織太夫他
昨年の素浄瑠璃の会が、大変おもしろかったので、今年も行ってきました。襲名した織太夫が出演しているのが「絶対に観たい」ポイント。ところが、前売り発売後1ケ月程の時に気付いてチケットを買おうとしたら、すでに売り切れ!!エーーーッ、そんなに人気なの?
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昨年の素浄瑠璃の会が、大変おもしろかったので、今年も行ってきました。襲名した織太夫が出演しているのが「絶対に観たい」ポイント。ところが、前売り発売後1ケ月程の時に気付いてチケットを買おうとしたら、すでに売り切れ!!エーーーッ、そんなに人気なの?
昨年の七月、大阪公演でこの演目を観ました。蓑助のお辰が観たかったからなのです。最高でした!!黒の絣で、ベージュの博多帯、老女形(ふけおやま)という、眉が無いあだっぽい美人顔。蓑助にしかない、肩や胸や首や目元や、手先や・・・言い出すときりのない動き。お辰って、こんな風に、色気満載のかっこいい女だよね、と思わせてくれる。
7月の公演の夏祭浪花鑑という演目で、お辰という重要ないい女の役があるのですが、それが見事で、簑助が出る役は今後総て観るべきと。11月は他演目も良いので、夜行バスで大阪に行き、昼夜通しで観劇しました。来て良かったと思える公演でした。
燕三さんの柔らかい三味線から始まり、咲太夫さんが「むかしむかし、その昔祖父(じい)は山へ柴刈りに・・・」と語りだした時から、声はしっかり通るし、なんだか、わくわしてきて楽しい。「じい」という音がなんとも、味わいがあってかわいいのです。