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海老蔵の長女麗禾ちゃんが、日本舞踏市川流の名前「市川ぼたん」を襲名することになりました。現在は海老蔵の妹が三代目市川ぼたんですが、彼女は四代目市川翠扇を襲名することに。
麗禾ちゃんを初めて舞台で観た時
2017年の10月に歌舞伎座で、河東節の「開局三百年記念公演」が公演され、その時に海老蔵だけでなく、麗禾ちゃん、勸玄くんも出演するというのを知りました。その情報を知って、「これが観なければ!」と思い、チケットをゲットしたのです。
海老蔵と「河東節」には深い縁があります。海老蔵が歌舞伎の「助六」を演じる時、花道での登場場面では、素人の旦那衆が出演するというのが、江戸時代からの恒例になっています。いまは、「旦那衆」なんていう定義はないから、愛好家かプロの師匠たちでしょうか?
公演は、河東節の演奏が中心ですが、下記の演目が加わりました。
<夜の部>
口上/海老(こうじょう/えび)
市川海老蔵:立方
※舞踊「海老」には、勸玄と麗禾も出演予定です。松竹梅(しょうちくばい)
市川ぼたん:立方助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
市川海老蔵:立方
※「助六」の舞踊になります。
まだか、まだかと待ちましたが、二人の登場シーンは一瞬でした。
麗禾ちゃんは、くりくりした黒い瞳が印象的で、はじける笑顔でとても嬉しそう。勸玄くんはお姉ちゃんと一緒で、なんだかクタッと甘えてる感じでした。麗禾ちゃんは、舞台に出るのが好きなんだなぁと感じました。そして、真央ちゃん似で、なんともかわいらしい。
新橋演舞場のお正月公演「牡丹花十一代」
その次に舞台で観たのが、今年の新橋演舞場のお正月公演。例年の海老蔵座長の公演に、今年も麗禾ちゃんと勸玄くんが出演することに。
弟の勸玄くんは、昼の部の芝居「番隨長兵衛」で海老蔵の父長兵衛の息子という重要な役を演じ、もう幼子ではない、子供になったんだなと感じました。
麗禾ちゃんも出演するのは、夜の部の「牡丹花十一代(なとりぐさはなのじゅういちだい)」。第十一世市川團十郎の生誕110周年を祝う短い一幕です。
町衆や芸者が集い踊り、その賑わいの中に、ほろ酔い気分の鳶頭の海老蔵が登場します。「待ってました!」という掛け声に、「待っていたのは、本当におれのこと?」というようなセリフがあり、会場からは笑いと拍手が。
こんなふうに劇場が温まりきったところで、手古舞姿と鳶頭姿の、麗禾ちゃん・勸玄くんが登場します。会場からは、割れんばかりの拍手が起きます。
麗禾ちゃんは、すっかり少女になっていて、手古舞姿が本当にかわいい。それだけでなく、なんといっても、日舞の振りがしっかり決まっていて、子供ながら色気がある踊りができていました。扇の持って行きか方や、首を左右に振ったあと正面に決める振り等、その時の決まり方とか、表情がとてもいいのです。
口上もとてもしっかりしており、勸玄くんよりかなり大人びていました。「この子は、頭もいいし、早くに表に出てくるのでは?」と、感じました。短い時間で感じた魅力を、今後もその成長と共に、見守りたいと思ったのです。
市川流三代襲名披露記念公演
そして、今回の発表で、麗禾ちゃんが、8月に四代目市川ぼたんを襲名ということがわかりました。1年以上前の2018年3月には決まっていたということで、いろんな師匠について習っているとのこと。
麗禾ちゃんは、「稽古は楽しい」と言っており、好きなのですね。何よりです。お正月公演の「なんか、上手じゃない!」という驚きは、こういう裏付けがあってのことだったというのがわかりました。
三代襲名というのは、親・子・孫と揃うお目でたいことです。親の世代では、亡くなった海老蔵の父の十二代目團十郎の妹で、市川流総代を務める市川紅梅が、初代市川壽紅が襲名します。
海老蔵の叔母、妹、長女の三世代が襲名するこの公演は「『市川會』三代襲名披露」で、8月3~12日、渋谷・Bunkamuraシアターコクーンで行われます。チケットは14,000円から8,000円です。
まとめ
歌舞伎会の大名跡であり、マスコミ的にも注目されている海老蔵。その娘である麗禾ちゃん。今のきらきら感を、日本舞踏の道を進むことで、どんどん伸ばしていって欲しい。そして、市川ぼたんとなることで、麗禾ちゃんを舞台で観る機会があるでしょうから、さらなる成長を楽しみにしたいと思います。