歌舞伎座七月昼の部感想 勸玄君の三法師に魅了!海老蔵はマイクか?

昼の部、「三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)出世太閤記」の三幕目、大詰めに登場したのが勸玄君の三法師。前の二幕目が長くて、ぐったりしていたのが、三法師のお人形のようなかわいさに覚醒し、さらに、よく通る声に、その堂々たるセリフまわしに、ガッツーンとやられました💛

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歌舞伎座七月昼の部感想 勸玄君の三法師に魅了される!

三法師のセリフが終わると同時に、「成田屋っ!」という三階からの掛け声(大向こう)と共に、割れるような拍手が!!私も三階席だったので、掛け声したい!という気持ちになりました。こういう時の大向こうって、本当にいいですね大きな拍手を送りながら、さらに気持ちが盛り上がる。歌舞伎の醍醐味の1つです。

勸玄君の三法師は、1年前に出演し宙乗りした時の、「大きな悲しみの渦中にある小さな子供が、健気にがんばっている」ということではなく、まず、「きれいな声だな」と思ったことと、歌舞伎風味の明瞭なセリフに虚を突かれ、驚き、同時に、心に響いたからです。

場面は、最終盤の「大徳寺焼香の場」。お焼香の順番で、信長の次男と三男のどちらが先かで、家中がもめている時。家来たちの後ろの御簾がするすると上がって、そこには、海老蔵の秀吉と並んで、椅子の上に、三法師がキリリと立っています。三法師をたてる秀吉に対して、文句を言うのが右團次の柴田勝家。そこで三法師のセリフです。「憎い爺(じい)め、下がりおろう!!」。明瞭に響き渡ります。

拍手した後は、また、オペラで勸玄君をドアップに。おそらく、恐れ入ったリアクションをしている右團次が、おおげさな動きなのでしょう。勸玄君以外見えていないので、私には何をしているのかはわかりませんでしたが、勸玄君のすました顔がくずれ、思わず、吹き出してしまうような、笑い顔になりました。

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これは、昨年の河東節50年の時にも、セリフを言ったあとに起こった現象です。子供だから仕方ない、おねえちゃんと一緒で楽しいんだろうと、ほほえましく観たものです。でも、今回は違いました。すぐに、すました表情に戻り、芝居の三法師に。そして、芝居が進むなか、皆に声をかけて、といわれて、「おお」と応じてまたセリフ、大拍手です。

とても感動的な時間でした。数分の間のことでしょう。でも、大きな感動がありました。勸玄君には、マスコミ的な話題が多く、また、海老蔵もブログで自ら露出しているので、注目度の高い存在ではあるけれども、果たして、子役でなくなった時、どうなのかな?と思っていました。でも、それは杞憂でした。小さな時から、お父さんの海老蔵の舞台やDVDを見ているから、歌舞伎が体に沁み込んでいるんでしょう。だから、セリフの間、音がいいんだなと。声もいい。夜の部は今週なので、ゆったりと楽しみたいと思います。

海老蔵の口上後に二人が登場。麗禾ちゃんは赤い着物を着て、ニコニコしており、家族で舞台に出られて嬉しいんだなと。勧玄くんもかなりゆる~い感じで、笑いそうになったり。お姉ちゃんと一緒だからでしょう。わずかな時間でもこの時間に立ち会えて幸せ。

歌舞伎座七月昼の部感想 海老蔵はマイクか?

海老蔵は秀吉の役。毛利責めの大将になっているころから始まります。昨年のNHK大河ドラマのこわ~~い信長がぴったりだった海老蔵が、「猿」と言われてもピンとこない。庶民的な、いい人そうに演じているのが、何だかなー。また、この芝居は、場面転換の解説を、海老蔵のアナウンスでするのですが、どうも歌舞伎風でない。そのアナウンスも、うまいとは言えないし・・・。

それよりも気になったのが、「海老蔵はマイクを付けているのでは?」という疑惑です。他の人とのセリフと、どうも響きが違う。特に、顔の角度を変えた時に、急にボリュームが上がったりする。それは、どこか首回りにマイクを隠していて、そちらに向いた時に起こっている感じ。

でも、声がかれているわけではないから、風邪ひいて声を守っているというのではなさそう。昼夜公演だから、大事をとっている?顔はさらにホッソリして、美しい顔の骨格はこうなっているのか、というのがわかるほどですが。一緒に観ていた友達数名も、おかしいなと思っていたとのこと。真相はどうなんでしょう。無理してほしくはないですが、ルールは守って欲しいです。

歌舞伎座七月昼の部感想 主演以外で良かったところ

序幕は、なぜか、西遊記からはじまります。ぬいぐるみの化け物が出てきたりする中で、海老蔵の孫悟空が出てきて、戦いになります。その時に、身体能力の別格な4名が出てきて、切れ味よく、スピーディなパフォーマンスをし、臨場感のある場面となります。この方たちは、ワンピースに出ていたようなスタントの方でしょうか?ここは、もう一度みたいと思える、胸のすく場面でした。

また、明智光秀の愛馬、名前をちょっと忘れましたが、これが、本当の名馬に見えました。光秀が亡くなり、それを隠すために光秀の家来獅童が、光秀の装束を着て乗っているのですが、その時の歩き方といい、乗り手との心のコミュニケーションがある感じといい、首の振り方から、本当によかったです。歌舞伎はすごい!!

もう、チケットは昼夜売り切れですが、幕見という方法はあります。ちょっと朝がんばって早めに歌舞伎座まで行き並んでいると、整理券がもらえます。そうすると解散になり、決まった時間に集まればいいのです。三幕構成ですが、一幕から通しで買うこともできます。そうすると、座って観ることも可能です。通しで買うと、3階B席と同じ値段の4000円になります。また、勸玄君だけみるなら、三幕だけを購入すればいいですが、おそらく立ち見になるでしょう。でも、土日は難しい。できれば、通しで購入することをおすすめします。

歌舞伎座 平成30年7月5日(木)~29日(日)
昼の部
通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)
出世太閤記  序幕/二幕目/大 詰

美しい人が、美しい人の役をやる。海老蔵の光源氏は、平安時代の夢の貴公子、そのものでした。白塗りの化粧に、伏し目がちな目元、朱赤の唇がなんとも色っぽい。どの衣装も美しく、良く似合っていて、光の君そのものです。
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