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歌舞伎座ギャラリーは、歌舞伎座タワーの5階にあります。そこに、120人程入る会場があり、「歌舞伎与夜話」は、そこで、定期的に行われる歌舞伎役者のトークショーです。急に出演者が決まったりで、気づいた時にはチケットは売切ということが多いのですが、今回は、幸運にも10月歌舞伎座の前売りを買う時に、市川右團次と右近ちゃんが9月23日(日)に登場することに気づきました。前売りは、10日前の13日。朝からPC前に待機し、ラッキーにもゲットすることができました!!
右近ちゃん歌舞伎夜話登場 かわいい!!
右近ちゃんは、膝までの短パンに、黒のジャケット、水色のネクタイという、袴姿とは違う姿で登場です。あまりのかわいさに、おもいきり拍手をしました。右團次もその辺はわかっていて、「チケットがすぐに売り切れたのは、右近のおかげですね」と。右近ちゃんがこの姿の時は、右團次は右近ちゃんのことを社長と呼ぶようで、「社長、いかがですか?」とか話かけていました。
こないだの「徹子の部屋」の時もそうでしたが、まだ8歳の右近ちゃんは、大人の質問に対して、スラスラ答えたりはしません。まだ、子供ですから。何か聞かれると、首を大きく横に曲げて、考える顔をして、お父さんの方を見たりします。最初から横を向いて、お父さんにどうぞしゃべってという感じで、手を斜め上に捧げ出します。その恰好が様になっています。
おそらく多くの人は、右近ちゃんのしゃべるのを待っているのですが、考えてみればまだ8歳の子供。「はい、そうですね。それはこれこれで・・・」とか、ベラベラしゃべるわけないですよね。そう思えば、いいコンビネーションです。右團次も、この歌舞伎の大好きな息子がかわいくてたまらない感じです。
右近ちゃん歌舞伎夜話で 稽古中のセリフを披露
右近ちゃんは、初お目見えの時から、声がよく通っていました。安徳天皇の声の響きが本当によかった。また、「ワンピース」のチョッパーも、ビジュアルもありえないかわいさだけれども、「死なないで、ルフィ」というセリフに泣かされました。
10月の松竹座の昼の部では、右近ちゃんは『華果西遊記』にも出演します。「2000年12月に師匠(猿翁)が若手に当ててつくってくださった澤瀉屋演出の西遊記です。」(右團次)
主演の孫悟空(右團次)の分身として16匹の子ザルが出演していたようですが、今回は孫悟空の分身として、右近ちゃんだけが出るとのこと。そこでのセリフは今稽古中ということで、披露してくれました。
それまで、ほとんど声を発せず、うなずいたり、首を傾げたりしてばかりだったのが、椅子から降りて床に立ち、前をキリッと見て、「ご注進!ごちゅーうーしーーん!」と堂々とした歌舞伎調で言います。今日来て、本当によかったと思える瞬間でした!!大きな拍手が沸き上がりました。
右近ちゃん歌舞伎夜話 如意棒の立ち回を披露
右團次の話はどちらかというと長く、退屈した右近ちゃんはマイクをいじって遊んだり、司会の人と何かゴソゴソやっている。こちらも、右近ちゃんを見たいし。
そして、また見せてくれました。立ち回りが好きということで、孫悟空の如意棒を使った立ち回りを披露してくれることに。「如意棒を持ってくればよかったね。」と右團次が言ったら、司会の人が、奥に引っ込み、細い棒を持って出てきました。
それを受け取り、下手側の広いところに移動し、いきなり始まりました。その細い棒をグルグルと回し始めたのです!驚きです!!スゴーイ!!!でも棒が軽いということで、途中で止まってしまい、でも、右團次が、最後までやってみてとか言い、3回目ぐらいで、いい感じで続けられました。
まだ子供だからトークはできなくても、芸はすぐできるんですね。というか、できることは見せたいのだなと。役者に向いている。すばらしいです。ちなみに、この棒は、鳴り物のバチということで、司会の人が、「鳴り物さん、ゴメンナサイ」と言っていました。
右近ちゃん歌舞伎夜話 右團次の心にしみる言葉
最後の30分くらいで、入場した時に配られていた紙に書いた観客からのアンケートになりました。その中で、右團次に対して、「自分に似て欲しくないところはどこですか?」というのがありました。それに対して、「師匠(三代目猿之助)から、おおらかさが足りないと言われていた。」大きな役をもらってもソツないというようなことで、まぁ、つまらないということですよね。私も先代猿之助チームはずっと観ていましたから、その中の右近のことで、それはわかる。
右團次が、他の勉強ができないけど、計算だけは早いとか、突き抜けたものがあったほうが、大きな役が着た時、魅力が出るというようなことではないかと、だからそういうところは似て欲しくないということを言っていたら、司会者から「じゃ、海老蔵さんのようになればいいということですね」と突っ込みが。会場は大笑いでした。確かにねー。あのビジュアル、立場あってのことですけどね。
先代猿之助のチームで、若い二枚目のようにやっていた時の右近時代よりも、最近の右團次のほうが好きです。ワンピースの白髭は本当によかった。主演の役者ではないのですね。でも、芝居には重要な脇役も必要です。脇役は短かい出演時間でも、大きな存在感のある役はあります。今、そういう感じでよくなっているように感じます。右近ちゃんのスター性が、心のゆとりになっているのかもしれませんね。
最後の締めの右團次のコメントの後に、司会者から右近ちゃんへ「どんな役者になりたいですか?」と。「パパのような歌舞伎役者になりたいです。」と右近ちゃn。なんともかわいく、すがすがしい時間となりました。10月の松竹座のチケットは、初日近くに取っています。楽しみが100倍増になりました!!すばらしいトークショーでした。本当に、これからが楽しみな子役であり、役者です。