スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」観劇(1)楽しさがよみがえる

「猿之助が骨折したらしい!」「今、ニュースで、やっていた、左腕骨折だって」「開放骨折らしい」「衣装が装置に巻き込まれたとの情報あり、怖い!」「カーテンコール時らしい」

10月9日の夜7時前から、歌舞伎仲間のラインで飛び交ったコメント。私が気づいたのは、40分程たってからで、あまりの驚きに目がチカチカ、心臓がドキドキ。「開放骨折」という言葉の響きがあまりにも恐ろしく、青ざめた思いで調べました。

開放骨折:激しい骨折で、骨が外部に飛び出る。神経などを傷つける場合も。

「ガーーーーン!!!」大変なことになった!!ちゃんと治るんだろうか、という不安でいっぱいに。その後もネットで何か情報はないか、探しながらも、新しい情報はなく、「あとは回復を祈るしかない」と祈るのみに。

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スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」初演時の思い出

2015年上演の演目として発表されたとき、「ワンピース」って、「女子の着る洋服のこと?」というレベルの知識。歌舞伎仲間に漫画好きの子がいて、どんなものか、簡単に教えてもらいました。

「足りない1部品(one piece)を探しに行く海賊団の物語。ルフィは明るい少年で、その船長。仲間と共に戦っていく少年漫画。」「長いから今から読むのは無理。」と。

舞台で観た猿之助ルフィは、髪をチョコンと結んで、赤いショートパンツの衣装に細い手足が出て、少年ぽくてなんともかわいい。熱いセリフも猿之助らしくて、猿之助の役でも好きなものになりました。

見たことないような妙なメイクと動きのオカマのキャラクターがいて、外部の役者かなと思っていたら、実はよく知っている歌舞伎役者(ボン・クレー→巳之助)だったり、水中での激しい立ち回りがあったり、ゆずの歌でもりあがったりと、漫画を知らなくても十分楽しめる舞台でした。

今回の再演では、週に1、2回、尾上右近を主演にした役替わり公演(チケット代も少し安い)もあり、後輩を育てるこの試みも猿之助らしく、チケット争奪戦の中、両方ともチケットを確保していました。

猿之助の怪我により、役替わり公演「麦わらの挑戦」の配役、つまり主演を右近でいくしかないだろうと思っていたら、松竹からもそのように公式発表がありました。また、チケット代も役替わり公演と同じにするため、返金するとのこと。

スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」再演 10月15日に観劇

代役公演になって5日目です。にぎやかな面々が出てきて、記憶がよみがえる。

右近のルフィは、不安定感はありませんが、声が大丈夫なのかなと思うところはありました。普通、女形はあんまり大きな声を出したり、どなったりしないので、毎日の公演となると、調整が難しいのでは?猿之助のルフィがいたずらっ子みたいで、外見も気に入ってたので、そこは寂しいかなと。

花道から綺麗な人が出て来たなと思ったら、ハンコックでした!こちらは、右近のほうが若いノーブルな美女らしく、外見はよかったです。

一幕は「猿之助不在」の穴を感じてしまい、残念なところもありましたが、二幕からは、そういう感傷がなくなり、心からワクワクしました。

スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」見どころだらけの二幕

初演で驚いた巳之助のボン・クレーも目が離せないし、ニューカマーランドの賑やかさったらっ!!!

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水中の立ち回りでは、あえて水をピシャピシャ客席の方にかけて、ビニールシートを被ったお客様の嬉しそうなのが、2階の右サイド席からよく見えて、うらやましい。

体の半分が黄色で片方が黒の隼人のサンジ。これは原作とはかなり違うということですが、武者姿で超かっっっこいい!歌舞伎役者だからできる立ち回りで決めてくれます。

追いかけてくる裃を着た監獄所所員の方たちもすごいです。濡れた裃をものともせず、バシャバシャと。敵も味方も、階段の高い段から水の中に飛び降ります。

戦いが終わり、幕前のボン・クレーとの芝居で、濡れた裃の監獄所所員の一人が、長い花道をバク転しながら逃げて引っ込みます。すごすぎて、また、美しすぎて、胸がスーッとしました。これ、観られただけでもいいと。

皆、裏がしっかりとしたゴムの地下足袋風のものを履き、足首をしっかりゴムバンドで止めているのが見えます。こういう危険があるところは、しっかり考えられ、準備されているから、事故がおこらないんですね・・・。

ものすごい水量の大迫力のシーンの最後に、ルフィがサーフィンボードに乗って宙乗りで旅立っていきます。ルフィは水にぬれると魔力を失うからとのこと。

その時に、ゆずの音楽が使われ、観客も役者と同じ黄色のタンバリン(会場内で売っている)をたたき、立ち上がってコンサートのように盛り上がるのです。一人観劇の隣りの着物姿の方も立ち上がってたたいてました。私は、情報不足で買っていませんでした。残念!

客席に降りてくる役者と一緒に、ふわふわと浮く大きなくじらが客席の上を行き来します。足にボードをつけたルフィも空中で音楽に乗り、盛り上げます。

タンバリンを役者と交換している人がいるのですが、タンバリンには名前がかいてあって、誰のかわかるということです。

なんて楽しいんでしょう!!

この幕は、役者の個性を生かした役が多く、ルフィがだれであるのか関係なく成立しています。役者、裏方のチームワークが作り上げた、楽しく熱い一幕でした。これを体感した人は、ワンピースにはまります。だから、席は1階か2階の右サイドがおすすめです。

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