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すっかり人気が定着した浴衣ですが、大人になってくると、若い時と同じ着方では、物足りなく感じませんか？また、花火大会等の夏のイベントに行かなくなって、着る機会がなくなることも。そこで、衿元を工夫することで、イベントでも大人の女性の魅力を出しつつ、街中でも上品に着られる方法を紹介します。
浴衣の衿元をきれいにする着方とは
浴衣の衿合わせをする時、衿元を広くすると、着崩れているようでだらしなく見え、魅力がなくなります。まず、浴衣の衿は、きちんと鎖骨のくぼみのところで合わせて、胸元を整えることが大切です。
ちゃんとした浴衣であれば、衿にある程度の固さがありますから、着付ける時に下に引っ張って固定すれば、衣紋を抜くことができます。
浴衣ですから、これぐらい抜けていれば、きちんとした着方いなっています。でも、大人の女性っぽく着たいとなると、ちょっと物足りない。やはり、こぶし一つ分くらいは抜きたいですね。
浴衣の衿元をきれいに着る、簡単衿芯の作り方
着物は、下に着る長襦袢を衣紋を抜いて着ているので、着物の衿元がきれいに決まります。長襦袢には衿芯を使って、形が保たれる固さを持たせています。
浴衣は直接着るので、浴衣の衿に直接衿芯を入れることになります。「どうやるのか？」ですが、着物も浴衣も、衿は二重になっており、普通の衿の上に「かけ衿」というのが重ねてあります。
このかけ衿の入り口をほどいて、衿芯を入れるのです。
縫い目をほどくのには、100均にも売っているこの「リッパー」というものを使います。洋裁専門店のものは、柄が持ちやすかったりしますが、長時間使うわけではないので、これで全く問題ありません。手縫いで縫われているので、簡単にほどけます。
ただ、浴衣が安いものだったりすると、衿が二重になっておらず、折り込みでごまかしているだけの場合もあります。大人になって選ぶ浴衣は、このあたりを確認してからにしたほうがいいです。
着物用の衿芯を使うと、固いのと長さもあってカチッとしすぎて、衿元が全体から浮いてしまいます。そこで、おすすめするのが、A４のクリアファイルを使うことです。これも100均ですぐに手にはいりますよね。
クリアファイルの衿芯の作り方
衿幅は６センチ程ですので、やや幅を狭くした５センチでA4ファイルを縦に切ります。端が折り目になっている方を切ります。２枚重ねのままにしておきます。角は丸くカットしておきます。
クリアファイルを５センチ幅に切る
これを、もう１セット作ります。２枚にばらけないように、両面テープで上下の内側を留めておきます。
かけ衿をほどいたら、かけ衿の内側に折り返している部分を抑えるのにザッと縫っておきます。縫わなくてもほどけるとかはないですが、このほうがクリアファイルの出し入れが楽です。
左右ともかけ衿の入り口を作り、それぞれからクリアファイルの衿芯を入れていきます。
中に入ってしまったら、外から両手でつかんで、衿の真ん中までズラしていきます、左右とも入れたら、衿の中央で３～５センチぐらい重なるようにします。
浴衣の衿元 きれいに衣紋が抜ける
実際にクリアファイルの簡単衿芯を入れて着てみました。衿の交差するところまでに、衿芯がきています。
正面から見ても、衿がシャキッとしてすっきりします。
クリアファイル二枚重ねの衿芯
衿の抜け方はいかがでしょう？
こぶし一つ分抜けた感じで涼し気ですし、シャンとして安定感があります。これなら大人の街着としての浴衣の着方として、いい感じはではないですか？
クリアファイルを一枚にすると、ソフトな感じになります。何もないよりもしっかり立ってる感じはあるので、浴衣の素材、色や柄、行く場所によって使い分けてください。
着物風に長襦袢を使う時に
夜のディナーや観劇などには、長襦袢を着て着物風に浴衣を着ることもできます。半幅帯ではなく、夏帯の名古屋帯にするとでお太鼓を結ぶと、格があがります。
その時に、浴衣の衿に何も入ってないと、なんだか、長襦袢の衿に対してシャンと感がたりないので、クリアファイル一枚の衿芯を入れると、いい感じになります。
夏の着物として、十分通用する、きれいな衿合わせになりました。
浴衣の衿元をきれいに着る まとめ
電車が浴衣を着た若い人で混むことがあります。そうすると、今日は花火大会か、と気が付きます。行きの時間帯でも、すでに胸元がV字になっている人をみかけます。着慣れていないから仕方ないし、若い人は許されます。
大人として着るには、衿元をきれいに着ることが大切です。クリアファイルを使えば簡単にできますし、「着物を着ている」感が高まります。着物にトライするのに、浴衣からのスタートは気楽です。衿元でこんなに変わるのかというのを体験し、秋からの本格着物シーズンにつなげていただけたらなと思います。
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