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大人が浴衣を着る時は、食事をしたり、観劇など、街へのお出かけが多いですよね。そうすると、背もたれのある椅子に座ることになるので、ペタンコな帯結びにしておくと楽です。さらに、ペタンコ系は簡単に結べるし、すっきりと大人っぽく、粋な後ろ姿にもなります。
大人が浴衣を着る時 帯結びの基本
半幅帯には、いろいろな結び方がありますが、帯を固定させる「テ」と、帯を形どる「タレ」を、どういうバランスにするかが、最初のポイントになります。
「貝の口」「吉弥」「矢の字」の3つは、「テ」を「膝ぐらいの長さに取る」という共通点があり、まとめて覚えやすいです。最近の半幅帯は長くなっていますが、これらは昔からあった結び方ですので、従来の半幅帯に多い3メートル60以下の方が収まりがいいです。絹の博多帯はギュッとしまって扱いやすいですし、化繊よりも、綿や麻がおすすめです。
帯の基本の巻き方 テとタレ
テを決めて、帯を体に二巻きするまでは、すべての帯をぶ時の基本のプロセスです。
①テの長さを膝ぐらい決めて、帯を背中にグルリと回し、反対の手でタレを支えます。
②テの元を体の中心で押さえ、帯を裏返して、肩に預けます。
③テの上を通って、タレを体に巻き付けます。二巻きします。ひと巻きごとにテの元を抑えながら、タレの下側を持って引き、ギュッと締めます。
④テを肩からおろし、外側を表にして幅を半分に折ります。輪が下にくるようにします。
⑤ここで、テを斜め下に折ります。そして、帯の下側で斜めに折り返してみます。写真ぐらいの長さになれば、いいですが、長すぎる、短すぎる場合は、帯を左右に回して、長さがちょうどよくなるように調整しておきます。
ここからは、それぞれにのプロセスに添って結びます。
帯は前で結びますが、最後は、帯の上下を持って、浴衣の衿袷に添って右回りしてから、形を整えます。
大人が浴衣を着る時の帯結び 貝の口
男性も結ぶ、基本となる結び方です。シンプルでしっかり締まりますから、大人の女性の基本となる結び方です。
①腕いっぱいを目安に、タレを取り、余ったタレを内側に折ります。
②体に巻いた胴の帯の上に重ねます。たれが長い場合は、胴の内側に入れ込みます。
③タレをテの上に置き、テの下にくぐらせて引き抜く。
④テを結び目の際から斜めに折り上げる。
⑤タレを下ろし、テをくぐらせ、引き抜く。
⑥タレが長いので内側に織り込む。
⑦これで完成ですが、おしゃれ度を上げるのと、安定感がを上げるのに、帯締めをしてもいいです。その時は、一番外側のタレの内側に通します。軽く結んでおいて、帯を背中に回してから、きちんと結びます(結び方は最後に)。
大人が浴衣を着る時の帯結び 矢の字
矢の字と吉弥結びは、似ており、表記が逆になっている場合もあります。なんとなく似ているのですが、タレがまっすぐになているか、斜めになっているかが違うところです。どちらも覚えておくと便利です。
①半分に折ったテの上にタレを交差させる。
②タレをテの下にくぐらせます。
③タレは全部引き抜かず、タレ先をおはしょりの下まで残し、残りを引き抜く。
④テを結び目の際から斜めに折り上げて、テの長さを確認する。
⑤テを元にもどし、タレを整えて、テを下に折り曲げる。
⑥タレの先を斜め内側に折り曲げる。
⑦タレが長いので、内側に折り曲げる。
⑧タレの中にテを通す。
⑨タレの内側に帯締めを入れ、背中に回して簡単に結びます。
⑩帯を後ろに回し、帯締めを結んで完成です。
大人が浴衣を着る時の帯結び 吉弥結び
半幅帯でも、大きく結べるので、背が高い、お尻の幅が気になる、背中が広いなど、半幅帯だと物足りない方にはぴったりの帯結びです。
①タレが上、テを下に交差させ、結ぶ。
②タレを下におろし、胴に巻いたタレ元を整える。
③下側にあるテを広げておく。
④タレ先を外側に折り返し、帯の下線あたりまでタレ先を持ち上げる。
⑤タレ先を持ったまま、下にあるタレを斜めに持ち上げる。
⑥斜めに折り上げたタレが長いので、内側に折り返す。
⑦テをタレの中にくぐらせ、テとタレをの角をあわせながら引き抜く。
⑧帯締めをタレの中に通し、背中にまわして仮結びをする。
また、タレを広げず、半分折ったままにする結び方もあります。
帯締めの結び方
浴衣の半幅帯には、夏用の軽い感じの帯締めか、帯留めを使って幅の狭い三分紐を使うのもいいです。
最初の段階で、テの長さがきちんと決まっていれば、スムーズに結べます。繰り返しているとどのあたりの長さがいいかわかってきますから、まずは練習をし、自信を持って、大人っぽいペタンコ帯で街におでかけしてくださいね。
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