
博多座「あかねさす紫の花」感想 みりお&ちなつ版と春野中大兄皇子版
花組が5月に博多座で「あかねさす紫の花」を上演すると知った時、今度は絶対に行きたいなと思いました。それは、2002年の花組博多座公演を録画で見て、春野寿美礼の中大兄皇子にドキューンときて、「行けばよかった・・・」と後悔したからです。
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花組が5月に博多座で「あかねさす紫の花」を上演すると知った時、今度は絶対に行きたいなと思いました。それは、2002年の花組博多座公演を録画で見て、春野寿美礼の中大兄皇子にドキューンときて、「行けばよかった・・・」と後悔したからです。
CS放送の宝塚スカイステージの番組に「小林一三が愛したタカラヅカ 特別編」というのがあり、元月組トップコンビ、真琴つばさと檀れいが、小林逸翁美術館の1階の120席ほどの小さなマグノリアホールに出演したのを知りました。
菊五郎は「(数え年で)76歳にして16・7歳の人間を演じないといけないから、腰がメリメリ言うほど痛いんです(笑)」と。さらに、美しい娘に見せるため炭水化物抜きダイエットをしていて、今、5キロまで減量しているとのことで、最終目標は7~8キロ減量。
初見の時は、月城君のポッキーが、かっこよさを水色メガネであえてこわして、ちょっともったいないなと思いました。美形として刷り込まれているのでね。でも、2回目観劇から、なんだかおかしさがまし、3回目では、ワクワクして探すようになりました。
ぶかぶかの宇宙服を破って出てきたバッディのタマキチは、サングラスもくわえタバコも似合う!「ハッハッハッ」という高笑いも、声に奥行があり、いい!!がっしりと男らしいので、ハツラツとした健康的な悪党という感じ。悪党チームのダンスにしびれます。
「カンパニー」は日経新聞の書評に載っていて、印象に残っていました。月組で上演が決まりすぐに本を買って読み、期待が膨らみました。タマキチのサラリーマンは自然に男らしく、華やかなバレエダンサー高野がぴったりのみやちゃんと、バランスがいい。
新選組は男の物語で、ちょっと宝塚らしくないともいえますが、やはり、雪組だからの安定感で、プロローグの新選組の踊りからキリッとかっこいい!!ダイモンは、髪型と新選組の羽織姿が良く似合い、知的で、腹の底に熱い心を秘めた男、土方歳三になっていました。
オープニングの「シトラ~ス♪」が始まり、明るい黄緑、水色、黄色の衣装のグループが順々に出てくる。娘役は帽子の鍔の前が長く、これを最初に観たとき(ビデオ)に素敵だなと思ったことを思いだし、シトラスの香りのようなさわやかさと、懐かしさが広がります。
原作漫画をほとんど知らずに観劇したので、ストーリー展開に「ヘッ?」と思って心がついてゆけない上に、人の名前や国の名が耳慣れないカタカナで、人間関係、立場がわからない。でも、金髪の真風王子が、豪華衣装をまとっているのはとてもよかった。
宝塚での1幕目の間延び感は全く感じず、惹きこまれました。東京公演で、いくつか変更点があったようですが、具体的にはわからない。それぞれの人物像が深まり、魅力が増しているのでしょう。一番は、エドガーから目が離せない度が上がっているのを感じました。