宙組「天は赤い河のほとり」感想 真風に金髪、豪華な衣装が似合う

新生宙組のお披露目作品については、「シトラスの風」に期待していたので、1部は少女漫画なのねというだけでした。が、真風涼帆の金髪の扮装と、トップコンビが水の中から出てくるような神々しいポスターを見た時には、あまりに美しくて、観てみたいと思いました。

宙組「天は赤い河ののほとり」感想 ストーリー展開が早すぎて

現代の高校生がタイムスリップして古代の王子様と出会う話、と友達から聞いたぐらいでの観劇でしたので、ストーリー展開に「ヘッ?」と思ったり、素敵な人たちが出てきたけど、アッという間に事が終わってしまったりで、盛り上がりかけた気持ちがシュンとなってしまうことが多々起こる上に、人の名前や国の名が耳慣れないカタカナで、人間関係、立場がわからない。

「ヘッ?」と思ったところ

1、大柄な男役の中で、小柄な日本人のヒロインまどかが、黒服の強そうな愛ちゃんの剣を抜き、スカッとしない動きで切りつける。すぐに押さえられない愛ちゃん。なわけない、漫画ではこうなってるのねと。

2、王宮のシーンが始まったと思っているうちに、いかにも真風王子がはめられますよという感じで、皇帝がワインを飲むことになり、倒れる。子供漫画みたいな展開。

3、結果、主演ふたりがこれから、という時に引き離される。これは、それまでに、真風王子とまどかの関係に何も感じられないこともあるか?

4、真風の弟王子である桜木みなとが、さぞ、活躍するのだろうと思っていたら、この事件で逃げる時に殺されてしまう。たいして何もしていない、いい人ですよ、という紹介のあと、かなり前半のため、エッーー、何これ?って感じ。

5、この時、従者が裏切るのですが、その時の台詞の単純さといったら。同じ台詞を2人が言ってた。時間がないからこうしたのかしれないけれども、あまりの幼稚さに( ; ゜Д゜)。

6、地下牢に閉じこめられても、あっさり逃げだせる真風王子

7、かっこいい芹香のエジプトの軍人にも気にいられているヒロインまどか。大人と子供にしか見えないのだが。

8、王太妃との謁見をしているうちに、裏切りの証拠の手紙をみつけたと出てくるヒロインまどか。そんなに簡単なことなの?

というように、長い物語を1時間半程度に納めるために、時間をはしょっているため、単純に事が進み、→→→→→という感じなのです。原作を知っている人は違うと思いますが。

「天は赤い河ののほとり」感想 大柄の男役に、裾の長い豪華な衣装が映える

ということで、ストーリーが転がって行くのに、どうにかついていっているという感じでしたが、つまらないという気持ちにはなりませんでした。それは、ゆりか(真風)の古代オリエントの王子の金髪がよく似合っており、衣装も舞台装置も素敵だったからです。マントであったり、裾まであるひらひらとしたものを重ねていたりとか、豪華なデザインで、着替えてくるたびに、フワッと心が舞い上がります。

また、今回組替えで宙組に来たキキちゃん(芹香斗亜)も、肌を浅黒くし、オペラで見ると目元がとても色っぽい💕。エジプト人ということで、首にキラキラするワッカをつけていたり、こちらも王子様のような気品と、かっこよさがあります。なんと言っても、台詞の声がいい。

愛ちゃんは、最初、戦う相手で悪者らしい黒い衣装に顔に傷でしたが、なかなか存在感あってよかったです(と言っても出番は少なかったですが)。最後には真風王子の味方になっていたいようようで、???

3人の男役スターが大柄で、宝塚だからこその豪華衣装が似合う。これも、宝塚を楽しむためには、重要な要素です。男役スターの魅力を引き出しているということでは、満足させてもらえます。

宙組「天は赤い河ののほとり」感想 別格の存在感 マギーとセイコ

プロローグの時から気になっていた透けるような金髪ロン毛の美形。スラリと背が高くてスタイルはいいし、鼻筋が通っていてとても美しい。宙組にこんな美形の若手いたかなと気になっているうちに、ストーリーが始まる。

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セイコ(純矢ちとせ)の皇妃が悪役で、真風王子をジャマ者にしているのが、まず、わかりました。セイコの皇妃は凛として美しく、そこに、謎の美しい金髪の人が立っているので、ますます気になる。主要新人公演メンバー思い浮かべてもいない。わからないままその場は終わりました。次の場面になって考えているうちに、「マギーだっっっ!!」と。

なるほどな、と。マギー(星条海斗)には、最初はあまり台詞がなかったんですが、透明感のあるビジュアルでとても美しい。存在が際立っていました。セイコの衣装も皇妃ですから豪華だし、声の美しさが品格を表します。

この時点では、この二人の因縁がなんであるのかは、全くわかっていませんでしたが、濃い深いものが流れていて、出ているだけでひきしまります。

何せ、名前が頭にはいらないので、回想シーンが入って過去の説明をしていることに気がつかないんですよね。途中、若い娘がでてきて、1曲まるまる歌ったので驚き、大きな役なんだろうと思いましたが、それがセイコの若い時の役だったとは、後半に再度回想が出てくるまでわからなかった。

今回、澄輝さやとが女役をやると聞いていましたが、「王家に捧ぐ歌」で檀ちゃん(檀れい)アムネリスが着ていたようなキラキラ衣装を着ていて立っているだけ。前髪パッツンの髪形が似合っておらず、頬がこけてきつい感じに見える。鼻筋の通った美形の男役を何で、もったいないと思っていましたが、後半になって重要な役だったのだなとわかりました。

これも回想シーンがあり、別れた若い男が、愛ちゃんの役だったとは、後でパンフレットを読んで初めてわかった。知らなくても、大きな影響のあることではないですが。

宙組「天は赤い河ののほとり」感想 まとめ

いくら人気漫画であっても、こういう長い争いがあるものを1部だけでまとめるのは、無理があると思いました。キャラクターの描き方にはいいものあり、途中、真風と芹香とのからみを期待していた気持ちが尻切れトンボになりました。

また、星風まどかは、台詞が固いし、滑舌の悪さも気になる。もちろん、まだ下級生なのだから、今後の努力次第でしょうが、真風との体格のバランスの悪さ、持ち味の違いは大きく変わることはないでしょう。今回のように、10代の設定であっても、いずれ大人の男と恋をする、というのが宝塚なのだから、今後は、大人の役としてスタートしたほうがいいのでは?

次は、真風と芹香がもっとからむ作品にして欲しいです。

オープニングの「シトラ~ス♪」が始まり、明るい黄緑、水色、黄色の衣装のグループが順々に出てくる。娘役は帽子の鍔の前が長く、これを最初に観たとき(ビデオ)に素敵だなと思ったことを思いだし、シトラスの香りのようなさわやかさと、懐かしさが広がります。
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コメント

  1. 高橋由美子 より:

    こんにちは。天河(天は赤い川のほとり)漫画全巻持ってて今でも読み返すくらい大好きなんですけど。舞台化のカイルは(ポスター)私のイメージではないですう〜(涙)。漫画の方はストーリー展開テンポもいいし、各キャラクター無理なくていいですよ。
    カイルとユーリのその後の二次小説まで読み込みましたもの。
    ポーの一族(こっちのポスターはまだいい)といい、王家といい(これもキャラクターが濃すぎて…)、あの頃の漫画が舞台化されるって、やっぱり私たちくらいの年齢層ねらいでしょうか。ハイカラさんが通る、懐かしいです。

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