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着物の帯の一般的なものには、名古屋帯と袋帯がありますが、アンティークの帯には、昼夜帯という裏表の柄が違う、ちょっとおしゃれな帯がありました。
長さは、名古屋帯よりは長く、袋帯よりは短い。また、アンティークなので、幅が狭い場合もあり、さらに、柔らかいです。だから、現代のお太鼓は結びにくい。そこで、その特徴を生かし、三重仮紐を使ったレイアー重ねの結び方、2種を紹介します。
三重仮紐と前結びで簡単帯結び 幅が狭い昼夜帯
この帯は、裏が黒の繻子のアンティークの昼夜帯です。
幅が現代物の30センチより狭く、28センチです、長さは4mです。
お太鼓をMサイズの方が、簡単に結べる基準は、名古屋帯は3メートル60センチ前後、袋帯は420センチ以上は必要とされるので、中途半端な長さになります。
三重仮紐と前結びで簡単帯結び 長さを生かしたアレンジ
①前結びをしますので、帯を背中に当てます。
帯を半分の幅に折り、テを写真の長さ程度(方にかければ肩甲骨の下あたり)に取り、帯を胴に 二巻します。
タレ(長い方)をテの上にのせ、下からくぐらせ、結びます。結び目は縦にして、ギュッと引っ張ります。
②テを引っぱった方向の逆に向けます。こうするとで、帯がゆるみにくくなります。
着物ののおはしょりの上で、折り返します。帯幅と同じ程度の幅にし、仮紐で留めます。
ここは、半幅帯の割り太鼓と同じやり方になります。
③帯の結び目の上に、三重仮紐をあて、横か後ろで仮結びします。
三重仮紐は、ゴムを3枚に重ねた着付けの小道具です。
④タレの上の方を折り返し、三重仮紐の一番下と二番目の間に、下からはさみ込みます。
⑤残ったタレを再度持ち上げ、上の方を折り返し、今度は三重仮紐の二番目と三番目の間に④と同様にはさみ込みます。この時、④よりもタレを少し長めにします。
⑥ここでタレを下ろして、全体のバランスを見て、調整します。ゴムに挟んでいるので、簡単に調整できます。
バランスが整ったら、一番下に残ったタレを、内側び折り返し、帯締めを当て、後ろで仮結びします。
⑦いいバランスになっていることを確認したら、2枚目のタレを持ちあげ、三重仮紐をおおうように、細くたたんだ帯締めをあてます。
⑧帯の上下を持ち、丁寧に前に回します。三重仮紐をきちんと結び直します。この時、後ろの帯が少しもちあがるので、バランスを確認してください。
⑨帯板を入れ、帯締め、帯揚げを結べば完成です。
三重仮紐と前結びで簡単帯結び 裏の柄を生かして粋なアレンジを
昼夜帯は、昔は「引き抜き」という方法でお太鼓にしていました。その時、タレは裏側が出て、表との柄違いを楽しみました。今のお太鼓に比べると、ふにゃりとしていますが、日常着としての着物であれば、それでよかったのでしょう。
この結び方も、最後のタレを、タレ先から持ち上げ、一番上のゴムに挟むことで、裏を生かすことができます。帯締めは、タレの下の輪の中に通して結びます。この時、最初に作ったテを横に折った部分の上を通っていることを確認してください。
粋な感じにアレンジにするので、1番目と2番目のタレを少しずらし、長さのバランスも変えます。
この帯の柄も粋なものなので、こんな風な遊び感があっても楽しいですね。
三重仮紐と前結びで簡単帯結び まとめ
この結び方は、現代の袋帯にも応用できます。袋帯は、重いので後ろから前に回すのが難しいかもしれません。その時は、前結び用の帯枕を使うのもいいでしょう。
前結び専用の帯板
帯板をサテンのようなすべりの良い生地で包み込んだベルト状になっており、後ろはマジックテープで留めるというのが基本型です。高級品は、内側に滑り止めや、クッションがついています。
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二重太鼓より簡単ですので、試してみてください。