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新作歌舞伎「マハーバーラタ戦記」観劇 すばらしい舞台でした!

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「こんなにおもしろいとは、思わなかった!」というのが、芸術祭十月大歌舞伎昼の部の「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」

もう、あと3日となりましたが、特に歌舞伎ファンの方は、見逃すのは惜しい舞台です。どうにかしてでも行って欲しい、そんな魅力のつまった舞台でした。

新作ながら、途中でダレたり、説明的になったりするところがない。物語として、脚本がとてもしっかりしている上に、衣装、舞台美術は美しく、邦楽器とパーカッションを融合させた音楽は、不思議な魅力があり、従来の邦楽の楽器とも調和していました。

「マハーバーラタ戦記」神様たちの豪華な衣装に目を奪われる

太陽神、帝釈天、シヴァ神など、7名の神様の衣装がすごい!すべて金色です。宝塚の宮廷物みたいに、ワッカの入った、ふっくら広がったスカートです!

歌舞伎人 マハーバラタ戦記「衣装はこんな感じ」より 

こんなデザインのピカピカの生地で、歌舞伎メイクの神様がズラリと並んでいるんですから!デザインが7名それぞれ違うんです。太陽神だけ顔が赤い。すごい迫力ですし、宝塚か、と思える華やかさです。

この衣装は、インドの伝統舞踊「カタカリ」からインスパイアされたということですが、デザイナーの高橋加佳代さんは、「ほかの劇場でも見られるじゃないか、というのはいやでした。歌舞伎座に見に来てよかったと、予想を裏切り、期待に応えたい。」と。

その通り、いろいろ舞台は観ていますが、こんなビジュアルは初めてです。すばらしい!思わず「きれい~」と声が出ました。

「マハーバーラタ戦記」菊之助の気品と、七之助の怖い魅力

今回の新作歌舞伎『マハーバーラタ戦記』は、王が亡くなったことで起こる王位継承の争いが描かれています。

5人の王子がいる名君と言われる象の国の王が急に亡くなると、盲目のため王になれなかった王の兄の子供ヅルヨウダ(女性 七之助)が、長男の子どもである自分が継ぐべきだと主張し、5人の王子を亡き者にしよう画策します。

菊之助演じるカルマは、太陽神と5人の王子の母との間に生まれたハーフですが、捨て子となり、素性を知らずに育ちます。ある時、太陽神から、「戦乱を止めることがお前の使命である」というお告げを受け、象の国の王族の対立の場に入っていきます。

5人の王子の中でも武術にすぐれたアルジュラ(松矢)と、カルマ(菊之助)は、競技会で弓の腕を争うことになりますが、カルマはアルジュラに「戦う時には名乗るのが礼儀、どこの国の王族か」と詰め寄られます。困っている時にカルマを助けたのがヅルヨウダ(七之助)。「この気品あふれる姿は王にふさわしい。わが領地の1つを与え、王とする」と。

まっすぐな心をもつ菊之助は、王の気品があり、凛々しくほれぼれします。だから、この展開に納得です。そして、カルマは変わらぬ友情を誓うのです。

ヅルヨウダ(七之助)は、敵役の化粧をして、陰険な感じがにじみ出ています。こちらも美しいのです。菊之助と七之助は陽と陰でお互いを引き立てあっています。

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芸術祭十月大歌舞伎  筋書きより

ヅルヨウダは、5人の王子を殺そうとするし、人民のことなど考えていないのですが、カルマのまっすぐな心を頼り、その言葉は聞きます。「あのように生きたかった」という哀しみも持っています。七之助のスラリとした姿から、弱さがにじみ出ます。でも、キーーーッとなると怖ーーいのです。このギャップがいい。

「マハーバーラタ戦記」 戦いのあとの意外な結果

結局、神様の采配で、ヅルヨウダは5人の王子たちを殺すことができず、戦いが始まります。ヅルヨウダも女性戦士となって戦うのですが、これがとてもかっこいいのです。両手に剣を持ち、5人の王子の1人と一騎打ちの激しい立ち回りをし、最後に「私が死んでも、この国には恨みが残るだけ、そんな国をもらって意味あるのか」と悪態をついて、倒れます。最後に10段ぐらいの階段を転がり落ちるのです!たまらないカッコよさです。大拍手でした。

カルマとアルジュラも一騎打ちです。弓で戦うために1つ車輪の小さな馬車に乗っています。舞台の上を2頭の馬がぐるぐると走って、弓を放っているのです。こんなの、初めて観ました。中にはいっている方はたいへんでしょう。最後は車輪がぬかるみに入り、二人も剣で戦います。

カルマはヅルヨウダと約束した「永遠の友情」にしばられており、裏切れないと思っているのですが、このままでは戦いが続く・・・しかし、戦いのさなかに神様との会話から気づくのです。

ふたたび、アルジュラとの闘いが始まった時に、自ら負けることを選びます。それがこの国から戦いをなくすことだと。5人の王子の知的な長男が王となることをアルジュラから聞き、その言葉を信じて死んでいきます。

意外な展開でした。

戦いは終わり、新しい王は良い統治をし、平和が訪れます。最後は神様のシーンになります。庶民の男女が楽しそうに踊りながら(平和を象徴している)、神様たちの前に出てきます。ヅルヨウダにも出てきた欲しかった!こういった作品なら、主役級の人たちが出るフィナーレが観たい。特に主役のカルマと相手役と言えるヅルイーダが途中で亡くなっているので、もう一度出てきたもらって、思い切り拍手したかった!歌舞伎はこういうところが、ちょっとなーです。

もう一度観たいので、ぜひNHKで放送してもらいたいです。

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