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三重仮紐は、振袖の変わり結びに使うことで、着付けの定番になった小道具です。ゴムが3枚重なっていて、両端についている紐で帯の上にくくりつける簡単な構造のもので、自分で手作りもできます。
三重仮紐は便利 帯の長さの違い
半幅帯には、いろいろな結び方がありますが、長さが短いと、アレンジの種類は限られるものです。ですが、三重仮紐を使うことで、華やかに結ぶこともできます。
浴衣には半幅帯、一般的な着物の時には、名古屋帯でお太鼓に結ぶことが多いですが、自分で着物を着ようとしても、初心者には、なかなかうまく結べないものです。
現代の名古屋帯は、360センチ前後の長さに収まっていますが、着物が日常着だった頃のアンティークの帯になると、長さが短くなります。今はないデザイン、職人の技術でつくられたものがあり、魅力的ですが、多くの方は、そのままでは、お太鼓が結べません。身長150センチが標準だったので、仕方ないですね。
アンティークの絞りの帯を買ったけれど
アンティークの着物の魅力がの1つが絞りです。色もデザインもいろいろあり、惹き付けられます。でも、短いものばかり。
短い名古屋帯は安いし、絞りが好きなのもあって、ネット通販でいくつか買いましたが。付け帯に作り変えれば使えると思っていたのですが、昔の帯なので柔らかい。だから、お太鼓にしても、どうかなと。見るだけでもいいかと。癒されるので。
でも、半幅帯の経験から、三重仮紐を使ってたらどうかなと、思いつきました。試行錯誤すること、2日間。短い名古屋帯でも、簡単に華やかに結ぶ方法がみつかりました!!
三重仮紐を使った、短い名古屋帯の結びかた
半幅帯を結ぶときのように、帯は前で結び、完成後、後ろに回します。回しやすいように、伊達巻の結びめは、中に入れ込みます。
帯の短い方がテ、長いほうがタレです。背中に帯をあてます。テの長さを帯の幅の2倍(約30センチ)程とります。
テを斜め上に折り返し、胴のまわりを2巻きします。
テを上にタレを下して結びます。この時、縦にして、ギュッとしばります。
ここで、三重仮紐を使います(三重ゴムを手作りし、腰ひもを使っている)。
ゴムの部分を結びめの上に乗せ、紐を体の脇か、後ろで、仮結びします。この時、テはゴムの下になります。
タレの半分に折りたたまれている部分を持ち上げ、輪にします。それを、ゴムの1本目と2本目の間に入れて、羽根にします。ゴムの根本は、少し絞って襞をつけます。
残ったタレを開きます。持ち上げて、裾がおはしょりのあたりにくるように折ります。
輪のほうを、2本目と3本目のゴムの間に通します。
挟んだタレを下におろし、おはしょりの長さとのバランスを見て、調整します。
位置が決まったら、ゴムに挟んだ部分を少し寄せて、ギャザーをつけます。
最期に、初めに作った羽根をおろし、形は完成しました。
この後に後ろに回します。胴の帯の上側と下側を持ち、少しずつ回します。
前に回ったら、三重仮紐をきちんと結びます。結び目は帯の中に入れ込みます。
帯板を入れます。斜めにすると、入れやすいです。
帯揚げは、細くたたみます。2番目に重なっているタレの上から、三重仮紐をきちんと覆い、前に回します。帯締めは、一番下のタレの下に通します。帯締めは、なくても大丈夫です。
前で帯締めと帯揚げを結び、仕上がりです。
お太鼓より華やかで、絞りの特別感が、生かされていませんか?現代の長さの帯にも、もちろん応用できます。羽根や、たれの長さで、大人っぽくもなります。
お太鼓を結ぶより、よっぽど簡単ですし、バランスを考えたりが楽しいです。着物は、ちょっとしたアレンジで、ガラリと変わるのが、おもしろいところですから。
無地や、総柄の名古屋帯なら、普通の長さのものにも結べます。お太鼓と違う雰囲気を、楽しんでみてください。