花組「メサイア」東京初日感想 2階席だから感じた事、ちなつの悪役

花組公演は、宝塚では2回観て、両方とも1階席でしたが、今日の初日は、2階後方のB席の真ん中あたり。あまり、期待していなかったのですが、意外と1階の観劇では気づかなかった見え方があり、芝居もショーも新鮮に感じました。

花組「メサイア」東京初日 2階席だから感じた良い事

ユキちゃん(仙名あやせ)の流雨(ルウ)が、島で一人で歌うシーン。絵師のリノ(柚香光)が、流雨をマリア様のモデルとしていて、心を寄せているのですが、なぜリノを魅了しているのかが、この清らかな歌一曲で、感じられます。暗い島に、斜めに長方形の光が入ってきて、そこで歌っているのが、上からだと良く分かる。何とも言えない清らかさ、信仰心を感じました。

みりお(明日海りお)の四郎が、「神は心の中にいる。自分達の手で、自由の地、”はらいそ”を手にいれよう!」と天草の人々に呼びかけるシーン。宝塚の時よりも、四郎のセリフに熱いものがあり、求心力が増していました。さらに、上から観ることで、みんなの心が強くまとまっていくのが、動きとして感じられました。

リノだけはそのグループに入らず、十字を切っておびえた顔をしていた。その存在に、今回初めて気づきました。バッとみんなが揃って上を向いた時、キラキラしすぎて、恐いような迫力がありました。リノの怯えがわかるというか。

幕府軍との戦いで、大階段の上で人々が十字の形になって倒れていくシーン。B席なので、クロスの上が少しきれるのですが、人の上に十字の光が被って、とても美しかった。心を一つにして、みんなでやり切ったのだなと。まぁ、だからこそ、最後の「はらいそ」のシーンで、四郎と流雨が金ピカの衣装になっているのは、違和感がありましたが。妙なデザインだし。主演だからといって、やたら衣装を変えたらいいというものではない。せめて、白でしょう。

花組「メサイア」東京初日 ちなつの悪役は(個人の感想)

ちなつ(鳳月杏)は、完全な悪役の、島原藩主松倉勝家。宝塚の初見では、途中までちなつと気づかなかったし、その後も、なんか、合っていない感じがした。でっぷり感のある天真みちるは、自然と小物の悪役ができていましたが・・・。

今日観ても、やっぱりそう。もちろん、セリフの言い方とか外見とか、悪そうな感じは増しているんだけれども、声に色艶がありすぎるんだなーと。なめらかで、包容力がありm二枚目声というか。「あかねさす」の中大兄を福岡で観た時にも、にじみ出る「悪」がなくて、ちょっと物足りなかった。ちなつは、一見敵役に見えても、実はいい人という、二枚目要素があるのがいい。「はいからさん」の編集長なんて、とーーーっても素敵だった。

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島原の乱が起こり、戦う時の装束がオレンジ色。ちなつは面長ではないから、額の上のタスキと被りもので、顔が丸くなり幼くなるというか・・。長い手足が邪魔をして、日本物的などっしり感がでないのか。五月人形みたいだった。それに、あの二枚目声で、言い訳をするのは合わないし。

ちなつは、悪役がやってみたかったということでしたが、悪でも主役なら合うかもしれない。でも、今回のは、本当にしょうもない嫌な奴だから。難しいですね。

花組「メサイア」東京初日 マイティに貫禄が

マイティが、幕府軍の偉い役になっていて、宝塚では、大きくみせようとしているのか、硬くなっている感じがありましたが、今日は、衣装も立場も似合ってきていた。なんせ、ちなつをどなりつけて、れいちゃんをひざまづかせるんだからね。

マイティだけでなく、徳川家綱の聖乃あすかといい、鈴木重成の綺城ひか理といい、和物のきちんとした格好がよくにあっている。れいちゃんのリノが、生き残ったあとも、前髪を現代風にしているのは、元キリシタンだからということなのかな?リノの名を捨てているんだから、時代に合ったものも観たかった。

最近の和物は、今回のみりおの天草四郎のように劇画的になっているけれども、江戸チームは、古典路線を守ることで、ストイックでキリッとした感じが出て、よかったです。いつか花組で、ちゃんとした和物して欲しいなー。

花組「メサイア」東京初日感想

みりおの求心力に、ユキちゃんの歌のすばらしさ。れいちゃんの内にこもるエネルギー。華優希の男の子、小平もとてもかわいかった。遠目でもわかる。アキラ(瀬戸かずや)の元武士も、大人でかっこいい。若手もキラキラ。花組は、やっぱりいい、安心な組です。

博多座の「あかねさす紫の花」観劇のために、宿泊していた親友の家の中2の娘が、持ち帰った「メサイア」のちらしを見て、「行ってみたい」と!天にも昇る嬉しさです~。日を決めて友会登録し、かろうじてA席がとれました。みりおちゃんのビジュアル力に、感謝です。
花組が5月に博多座で「あかねさす紫の花」を上演すると知った時、今度は絶対に行きたいなと思いました。それは、2002年の花組博多座公演を録画で見て、春野寿美礼の中大兄皇子にドキューンときて、「行けばよかった・・・」と後悔したからです。
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