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題名からは、春の庭に蝶々が舞うような、明るく健康的なものをイメージしていたので、赤紫や黒を使った衣装、蝶をデザインした舞台装置など、妖しげな展開にびっくり!
みりお(明日海りお)も、いい人だった天草四郎からガラリと変わり、長めにたらした金髪の前髪から、色っぽく、危険な香りのまなざしを投げかける。
花組「ビューティフルガーデン」感想 プロローグがお耽美
パンフレットを読んでわかりました。「夜の庭園」ということなんですね。夜中に、蝶たちが花々とたわむれるという。
ユキちゃん(仙名あやせ)の衣装が、ゴージャス!ワッカのスカートの真ん中は空いていて、足が見えて、こちらも色っぽいです。
ユキちゃん登場からは、「庭園の朝」となっていますが、朝の色合いではない。このゴージャスさ、妖し気な色合いは、どうみても秘密の夜会でしょう。
そのうち、白の羽根扇が出てきて、「荻ちゃん(荻田浩一)のショーを観ているようだな・・」と。(「荻ちゃん」とは、退団されてしまった演出家で、好きでした。)
お耽美なまま、最後はラインダンスになり、マイティ(水美舞斗)は花の蜜を吸うミツバチということで、力一杯、踊っています。
「オードブルから、いきなり濃厚なものがきてビビッた」感はありますが、とにかくきれいだったし、好きな雰囲気で、後への期待が高まりました。
花組「ビューティフルガーデン」感想 場面ごとの衣装がきれい
次はガラリと変わって、明るい街のパリ。雨が降っていて、れいちゃん主役の、傘を使ってのダンスとなります。衣装は白っぽい。かっこいいれいちゃんのまわりを、いろいろな人が通り過ぎる。タソ(天真みちる)は、タンバリンを手にして登場。得意のタンバリン芸をするわけではないけれども、退団を知っている人が大勢いたのでしょう。はける時には、拍手がわきあがりました。
タソの退団をニュースで見た時は、「なぜっ!!!」とショックでした。ポッチャリ気味の容姿だからできる役があるし、愛嬌のある人で、ずっといて欲しかった。けれど、これが宝塚のしかたないところ。暖かく見送るしかありません。
れいちゃんのかっこよさを堪能した後は、みりおの闘牛士の場面。衣装は赤と黒。みりおって、体育会系の感じがしないので、闘牛士ってそんなに似合うとは思わないけれども、演出家としては、入れたくなるんでしょうね。
ゆきちゃんの女優との恋が中心のようで、いつもとは違う展開になるのかなと思ったけれども、そうでもなかった。鳳月杏の歌が心地よい。みりおは恋で弱くなったということでしょうか?最後は闘牛場で倒れます。色の濃さとしては、プロローグの方が強烈だったので、悪くはないけれども、よくある1シーンだったなと。
次はトロピカルなシーンになり、あきら(瀬戸かずや)の歌から始まります。ゆったり大人な感じがいいです。みりおも、こんなかわいい、貝殻のついた衣装で登場。闘牛士よりいいです。
若手男役がダルマ姿で極楽鳥に。男役をやたらと女装させてお茶を濁すのが嫌いでのですが、こういうのは、バックダンサーだからいいです。
花組「ビューティフルガーデン」感想 れいちゃんが「ローマの美女」
シーン変わって、ローマです。登場シーンが多いれいちゃんが、ここにきて、なんで女役をするのかわからない。れいちゃんは立体的な顔の美人なので、金髪の鬘も似合いますが、肩の動きが男役。あきらが寄り添っていますが、あきらが似合うのは、みりおです。
れいちゃんは、外見は美女でも男キャラなので、二人でいることの妖しさが感じられない。エドガーとアランなら観たいけど、みりお闘う男、れいちゃん可憐な女子、は何かプラスアルファが生まれるのでしょうか?
娘役を生かす場面が描けないんだと思っていたら、次は、ユキちゃんが中心となって男役を連れて踊るシーンだった。ユキちゃんが良かったので、多少、不快感はおさまりましたが・・。
ここからニューヨークのシーンになります。その中で若手男役がサマータイムを歌い継ぐシーンがあるのですが、飛龍つかさがのびのびとしたいい声で、驚きのうまさでした。そういえば、新公のニュースでチラッと聞いた時、歌える子だなと思ったことを思い出しました。ビジュアル的には、花男的ではないように思いますが(野性的なので)、その実力には大いに期待します。歌うまはいい!!
花組「ビューティフルガーデン」感想 踊るれいちゃんから、歌うみりおへ
花組だけの特別意識が、「ハナオトコ」。新しい振付家のOguri先生によって、れいちゃん、若手男役の場面が、「花美男子(HANAOTOKO)」という名で振り付けられています。
美青年グループが夜の街で歌い踊るというシーンという設定で、宝塚とは別世界のカッコよさです。れいちゃんにはアイドルのようなオーラがある(と言っても、アイドルはよく知りませんが)。
次は、大階段が出て、みりおがラベンダーがかった白っぽい色の、宝塚らしいヒラヒラのある衣装を着て、まるでサヨナラのような宝塚愛への歌を歌います。
れいちゃんのかっこよくて新鮮な場面とのギャップはすごいですが、このシーンが、一番胸にジーンときました。ださい歌詞とも言えるのですが、わかりやすいし、ファンとしての自分の心にも添うものだったので。思いもよらず、ウルッときました。新しければいいというものではないのですね。
最後、エトワールが天真みちるだったのが、嬉しかった。娘役の若草萌香との二重唱にアレンジしてあり、美しい歌声でした。
花組「ビューティフルガーデン」感想 まとめ
ケーンにタキシードのシーンも素敵だし、フィナーレの男役群舞もデュエットダンスもよかったです。マイティの場面が増えたとか、若手のシーンがあったとか、前回の「ポー」でショーがなかった分、新鮮な発見がありました。その中でも大きな発見が、舞空瞳です。
「ハンナのお花屋さん」の時は、なんで、この新人が、キキちゃん(芹香斗亜)と恋におちるような大きな役をするのか、全く理解できませんでした。もしかしたら、ゆきちゃんの登場シーンよりも多いかも、ですし。
ところが、ショーになると、とても目立つのです。まず、顔が小さい上に、等身バランスがとてもいい!!成績が1番ということですから、ダンスもできるのでしょう。大階段でシンプルなドレスを着て、ちょっとした振りをしているだけで、とても目立つのです。隣りに並ぶ娘役が、顔が大きく見えて、気の毒になるほどでした。
ハンナの時は地味に感じた顔立ちも、ショーの化粧をし、笑顔になると、とても華やか。なんで、あんなにマイナスの印象だったのかが不思議なほどです。若々しさがはじけ「この目立ち方は、トップスターのものだな」とパッと頭に浮かびました。娘役人事の先はわからないものですが、新人公演主演に選ばれるのがわかりました。
「BEAUTIFUL GARDEN(ビューティフル ガーデン)」は1つ1つのシーンは良いし、衣装もきれいだし、歌うまも、ダンス巧者も、若手スターもいる。でも、観終わったあと、すごくよかった、という印象が残らなかったなと。
なぜなんだろう??プロローグは荻チャン的なお耽美があって期待したけど、それっきりだったし。荻ちゃんのショーには、色が違うスターの場面でも、一貫した色気があった。いろんな要素が詰まりすぎているのかな?統一した美意識に欠けるのかな?素敵なスターがたくさんいすぎて、私の頭がついていかないのかな?不思議です。まだ、楽近くにもう1度観るから、その時に確かめよう。