歌舞伎座七月夜の部「源氏物語」感想 オペラは歌詞不明、能は神秘的
美しい人が、美しい人の役をやる。海老蔵の光源氏は、平安時代の夢の貴公子、そのものでした。白塗りの化粧に、伏し目がちな目元、朱赤の唇がなんとも色っぽい。どの衣装も美しく、良く似合っていて、光の君そのものです。
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美しい人が、美しい人の役をやる。海老蔵の光源氏は、平安時代の夢の貴公子、そのものでした。白塗りの化粧に、伏し目がちな目元、朱赤の唇がなんとも色っぽい。どの衣装も美しく、良く似合っていて、光の君そのものです。
昼の部、「三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)出世太閤記」の三幕目、大詰めに登場したのが勸玄君の三法師。前の二幕目が長くて、ぐっ...
「女殺油地獄」は、仁左衛門が、20才の孝夫時代に演じ、その後当たり役になっていることは、歌舞伎ファンならご存ですね。そして、2009年に、さよなら歌舞伎座公演で「一世一代」を演じて、与兵衛を卒業したことも。今回は、幸四郎の襲名公演です。
七月の大阪松竹座は、毎年「関西・歌舞伎を愛する会」ということで、上方歌舞伎の名家、松嶋屋が出演することに加え、最近は、同じ上方歌舞伎の坂田藤十郎の孫、中村壱太郎が良い役で出演するので、楽しみがプラスに。さらに、松本家の襲名披露もあります。
五月歌舞伎座昼の部は海老蔵主演で、「雷神不動北山櫻」。これは、単独でも上演される人気演目の「鳴神」や「毛抜」が、本来の通し狂言の中に盛りこまれ、前後のストーリーがわかる上演となり面白さがアップ。海老蔵は五役を早変わりで勤めます。
菊五郎は「(数え年で)76歳にして16・7歳の人間を演じないといけないから、腰がメリメリ言うほど痛いんです(笑)」と。さらに、美しい娘に見せるため炭水化物抜きダイエットをしていて、今、5キロまで減量しているとのことで、最終目標は7~8キロ減量。
救いようのない二枚目、早野勘平が仁左衛門ということで、観るのがつらいけど、観ないわけにはいかない。この役は、たぶん今回が最後になるだろうとのこと。かわいそうだった勘平が、肩の荷を下ろすことができ、成仏できたのだと思えてよかったです。
海老蔵の口上後に二人が登場。麗禾ちゃんは赤い着物を着て、ニコニコしており、家族で舞台に出られて嬉しいんだなと。勧玄くんもかなりゆる~い感じで、笑いそうになったり。お姉ちゃんと一緒だからでしょう。わずかな時間でもこの時間に立ち会えて幸せ。
「こんなにおもしろいとは、思わなかった!」 もう、あと3日となりましたが、特に歌舞伎ファンの方は、見逃すのは惜しい舞台です。どうにかしてでも行って欲しい、そんな魅力のつまった舞台でした。
ルディの兄貴分エースは平岳大で、苦悩を秘めた表情に、なんとも言えない影があり、さらにスッと背が高く、赤い衣装もよく似合い、とにかくすてきなのです。エースはルフィに助けられた後、敵の赤犬のマグマと、火拳を使って戦います。