実相院:渋滞を避け、地下鉄利用で洛北の京都の紅葉を着物で楽しむ 

着物好きなら、秋の京都は着物で行きたい。だから、すし詰めになる確率の高いバスでの移動は、できるだけ避けましょう。街中を抜けるには電車を使いましょう。というか、近くまで電車で行けるところを観光しましょう。

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実相院門跡 洛北の京都の紅葉を着物で楽しむ

実相院は、京都の中心街から離れた洛北にある歴史あるお寺です。

実相院に行くには、京都駅から地下鉄烏丸線で終点の国際会館まで乗ります。終点といっても10駅で20分(290円)で着きます。ここからは京都バス(24系統)岩倉実相院行きに乗ります。街中のような渋滞はないので、20分以内には着きます(170円)。土日の8~10時台は1時間に3本、それ以降は午後3時まで2本になります。平日は、10時台から2本になります。このバスは市バス1日乗車券外の地区になります。

実相院は、岩倉門跡とか、岩倉御殿とも呼ばれています。その理由は実相院が門跡寺院だからです。門跡寺院というのは、一般の僧侶とは違って、皇族・貴族が住職をつとめる格式の高い寺院のことで、実相院は代々皇室からの援助を受けていました。ちなみに、この岩倉という名前は、この地に神様の宿る巨大な岩『いわくら』があったからだそうです。

この正面の門は「四脚門」といって、東山天皇中宮承秋門院の旧殿の一部を下賜され、移築したものです。門をくぐると、すぐ右手の紅葉が色鮮やかで、期待が高まります。

実相院門跡の2つの庭 京都の紅葉を着物で楽しむ

実相院には二つの庭がありますが、この門をくぐって右手にあるのが、石庭です。広々とした白砂や岩のモノトーンが、赤く染まった紅葉の色を美しく引き立てます。比叡の山並みを借景としている奥行のある景色は、いつまでも眺めていても飽きることはありません。

もう、一つは山水庭園で、奥の書院と客殿との間にあります。

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いつもはひっそりとしている実相院も、紅葉の時期は混むとも聞いていましたが、12月上旬の週末でピークは過ぎていたのか、午前中だったせいか、ゆっくりと庭を味合うことができました。この緋毛氈に座っていると、ヒンヤリとした空気や、静寂の中に聞こえる鳥の声が心地よく、なんともほっこりとした気持ちになります。


また書院奥の庭池には日本では数少なくなった保護地区以外ではめったに見ることはできなくなったモリアオガエルが生息しているそうです。

モリアオガエルは山地の澄んだ水辺にしか生息できません。ここは、それだけの清らかさのある場所で、庭からマイナスイオンとでもいいましょうか、何かいいオーラが出ているような感じがして、ゆっくりと時を過ごしたくなります。

さらに、ここにはもうひとつ見所があります。「滝の間」では、黒光りする床に映る「床紅葉(ゆかもみじ)」を鑑賞することができます。太陽が高く上がる正午頃が最もきれいに映るそうです。ここは、瑠璃光院の床もみじとは違い、撮影禁止になっています。

私たちは午前中だったので、パンフレットのようにきれいには見えませんでしたが、山水庭園を肌で感じていられるだけで十分でした。

また、狩野永敬(かのうえいけい)による『花鳥図(かちょうず)』や『群仙図(ぐんせんず)』の他、作者は不明ですが、狩野派によると思われる襖絵も多数あります。また、岩倉具視もここを借りていて住んでいたとか、池の前の部屋で密談をした様子が書かれている日記がたくさん残っていたり、 由緒あるお寺であったことが感じられます。

12月上旬でしたが、あまり寒くなかったので羽織とショールで過ごせました。着物を着ていると、こういう歴史ある空間との一体感が高まるように思えます。紅葉を楽しみながら、なんともいい心持ちになりました。

 

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