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１部のThunderbolt Fantasy（サンダーボルトファンダジー）のコスプレ大会で、優雅な紅さんを楽しみ、立ち回りでスカッとした後には、前回の大劇場・東京公演のショー「キラールージュ」です。
本公演の時の感想は、「衣装はとてきれいで、気合いが入っているのがわかりました。華やかで、スピーディー、勢いもありました。でも、前のめりの早いリズムのものばかり。これって、ベニにあっているのでしょうか?」
星組青年館「キラールージュ」熱くるしさが、整理された
ショーのオープニングは、あーちゃん（綺先愛里）の歌からですが、「サンダーボルトファンタジー」で「お人形のようにかわいかったあの丹翡（タンヒ）が、カッコイイスパッツ姿で歌っている」という感じがして、本公演で観たのとは違う新鮮な魅力があり、気持ちがあがります。台湾の人はきっとそんな風に感じてくれるのではと思い、あーちゃんのかわいさが、嬉しくなります。
雪組「凱旋門」、花組「メサイア」と続けて観て、「歌ウマのトップ娘役って、やっぱりいいなー」と思っていましたが、今回は、ビジュアルトップも悪くないと思えました。それほど、サンダーボルトのコスプレがよかった。
本公演の大きな龍のオブジェも、こじんまりとした背景となり、これもおさまりがいい。真っ赤な衣装、激しいリズの音楽で、押せ押せの所が、舞台装置は整理され、出演者が減ったことで、暑苦しさがなくなり、軽やかになったような感じ。観ていて、疲れない。もちろん、宝塚、東京の公演を経て、トップコンビの歌が良くなっているのもあるでしょう。
星組青年館「キラールージュ」紅子登場で盛り上がる
紅さんは、スカステの番組で、「紅５」として見て、とても好きになったので、この紅子キャラは大好きです。番組のオープニングは、きれいな女子でしたが、レオン君のリサイタルで客席係の紅子として登場してから、しだいにＳキャラに変わってきたのかな？これは、本当に紅さんが自ら作ったキャラ。観るたびに、バージョンアップして、本当に楽しい。
スカステの、梅田芸術劇場初日映像で、紅子のシーンがあるのを知り、楽しみにしていました。中盤の紅薔薇宮殿の後、礼君がカッコよくタンゴを踊るシーンの次に始まります。私は２階だったので、１階客席に登場した時は見えませんでしたが、「客席係の紅子ですー！」というフレーズにワクワクします。紅ちゃんは、これでなくっちゃ！！
舞台写真、買いました。
舞台にあがると、あーちゃんが出てきて、あれこれからみます。そのあとは、レイ君が髪の長い女の子で。二人とも、紅さんのアドリブにビクビクしながらも、ついていってます。梅田を経由してますからね。紅さんは、「すぐにはけようとすんなー」とか、「まぁ、初日はこんなもんや」とか。レイ君が「ヴェリィ、シェイシェイ」と言うと、「それは、私の芸ヤー！」と。
心から笑えて、胸がスーッとします。これが観たかった！久しぶりですから。歌や踊りだけが、芸ではない。これぞ、紅さんにしかできない芸、パフォーマンスです。でも、台湾では、どうするのかな？日本語だったら、字幕付きか？中国語だと、丸暗記セリフになって、自由に操る関西弁の紅子らしさが出ないし。
星組青年館「キラールージュ」 フィナーレ階段は10段
ラインダンスが終わったあとに、大階段の代わりに、10段の階段が出てきます。がんばってますね。途中でも中国語と思われる歌がありましたが、紅さんが、キラキラの綺麗な飾りのついた燕尾で、中国語で歌います。歌詞はわかりませんが、台湾ではとても有名な曲だそうです。紅さんは、歌うまではありませんが、こういうエレガントな衣装で、優しさのある暖かい歌を歌うと、スターらしさが光る。本公演では、こういう宝塚らしいエレガントなシーンがなかったから、今回は満足です。
フィナーレの西城秀樹の曲は、「情熱の嵐」がなくなり、「炎で氷を溶かしてみせ～る」だけになっていました。この方がいい。天寿君が、階段に座って歌っていました。男役達が踊り、カッコイイです。
星組青年館「キラールージュ」（台湾向け）まとめ
２部構成の場合、バランスって大切ですね。本公演の時は、「アナザーワールド」が、落語ミュージカルということで、ワサワサしていた。その上に、イケイケの「キラールージュ」。疲れた。
本公演は、大人数を使わなければいけないし、トップ以外のスター、若手にも見せ場が必要。その点、今回は、出るべき人が減っているので、すっきりまとまっていて、よかったです。台湾公演が楽しみです。日本からですが、応援しています。