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このショーは、台湾公演に行くということなので、開演を待つ気持ちがいつもとは違います。台湾公演に関するCSの番組を見て、紅さんのヤル気、エネルギーはビシバシ感じているので、いい作品であって欲しいと、祈るような気持ちがあります。舞台の幕開けの漢字デザインは、かなり、かなりビミョーでしたが、「これも台湾公演のためか」と思うと、100歩譲れます。
星組『Killer Rouge』感想 華やかな始まり
幕開けは、銀橋で男役数名の真ん中に立つ、あーちゃん(綺咲 愛里)の歌から。驚きました、こんな日が来るとは!!
本舞台には龍が登場。これも台湾を意識してのことなのか?ベニも、赤のキラキラした衣装が本当に良く似合っています。華やかな衣装と、早いリズムで、押せ押せの勢いのあるショーがスタートです。
華形がひかるが銀橋に出て、その左右に男役数名が並ぶ。その中に、前回のショー「ブーケ・ド・タカラヅカ」で、楽しそうに踊っていて注目した遥斗勇帆も入っている。「オッ!」と思い、オペラを合わせ、どういうコンセプトのメンバーなんだろう??等と思っているうちに、あーちゃんが赤ずきんちゃんとなって登場。
この展開には、多少の驚きが。大人っぽいショーだったのに、子供が紛れ込んだというか・・。あーちゃんは幼いのも似合うので、なんだか場違いなコスプレ感がいなめない。それに、バックの娘役の黄色のミニのワンピースも気になる。これは、宙組ゆひすみコンビ2作目のショー「ファンキー・サンシャイン」の、娘役たちが、黄色に花のカチューシャをしていた、かわいらしいシーンで使われていたもの。この衣装も、この場にあってるとは思えなかったけども、2人のファンだったので懐かしく、ま、いいかと。
後でプログラムを見ると、赤ずきん→紅ずきんというつながりなのね、とわかりましたが、観ている時は、ここはなんだか訳がわからず、ガチャガチャする中で、スピーディに過ぎていきました。東京で月組のストーリーにあるショー「BADDY」にはまっていたので、ショーのストーリーの無さについていけないのかなとも。
星組『Killer Rouge』感想 銀橋のベニちゃん
銀橋上手に、ベニが登場します。リュック背負って、片手にゴミ袋もっている。母の日のキューピー貸切公演だったので、渡りはじめに、「キューピーの髪型にしてみましたー」と言う。見ると、頭の先や横が細くとがってたり、確かに、ってことでドッと笑いが出ました。
そうは言っても、ベニだから、なんだかサマになっていてかわいい。ベニちゃんの「こうやったらおもしろいやろう」という本気が大好きです。
その後ポリスが出てきて追っかけたり、どたばたしているうちに、パンタロン姿のカイちゃんの女泥棒が登場。カイちゃんの女役は、きれいだけどデカイ。そのせいか、ベニと並んだからとて、妖しいとかじゃないし、女装っぽくておかしいということもない。
せっかくのベニとカイちゃんの場なのに、男役同士だからこその魅力を引き出す場面が作れないのだろうか?それか、ベニちゃんが女装して追っかけられたほうが、はじけて、おもしろかったんじゃなかろうか?(トップとしては無理か、とも思いますが)
星組『Killer Rouge』感想 せおっちとはるこちゃん
芝居では、「顔がわからない」という赤鬼メイクで、「そんなーー!」とがっくりきていたせおっちが、赤と白のストライプのジャケットに赤い帽子をかぶって登場。ここでは、センターで元気に歌っている。いいですね~。そして、美女二人を連れて銀橋へ。1人は、ベニのお披露目公演で、シャルル王太子で注目した星蘭ひとみ。とても華やかで、せおっちの濃い顔に負けていません。今回も新公主演だし、楽しみな娘役です。
前後のつながりが全くわからないまま、きれいなシーンになる。アーちゃんがとってもかわいいピンクの衣装を着て、「バラは、バラは!」と歌いながら、銀橋を渡っている。ベルばらのTVアニメの主題歌ですね。ベルばらものには、脳の奥の方で覚醒するものがあります。紅さんも、ふんわりピンク系の衣装で、王子様風。娘役はピンク色の衣装で揃い、心地よい。やはり、こういうのは宝塚だからこそですね。
はるこちゃんと有紗瞳の、ちょっと濃いピンクを使ったお揃いの衣装もかわいい、と目の保養をしていたら、途中からはるこちゃんがいなくなりました。どうしたのかなと思っていたら、次のシーンで、レイ君の相手役として登場。
青いレース地の大人っぽい衣装で、れい君とガッチリ組んでタンゴを踊る。濃厚な大人の感じでカッコイイ!!踊れる人同士で、ビシッと決まったタンゴでした。紅さんのキューピー頭と共に、一番印象に残るシーンになりました。
星組『Killer Rouge』感想 104期生ラインダンス
今回の観劇の目的の1つが、東京では観られない初舞台生のラインダンスです。17~20才の若い人達が、厳しい訓練を経て、踊っている姿は本当に美しい。今、心の中は希望で一杯なんだろうと思うだけで、ウルッときます。大勢で、足あげがピタッと揃うのは本当に気持ちいいし迫力がある。
今回の衣装は、白とピンクのミニスカートタイプに、背中に羽までついて、本当にかわいい。腕には花をイメージしたポンポンがついている。音楽は桜にちなんだ曲で、耳に馴染んでいる。衣装や小道具の華やかさで、全体としてはきれいに揃っていたけれども、振り付けの印象がなんとなく弱い。1階の後ろだったかもしれません。大勢のフォーメーションは2階のほうがわかりやすかったりするので。
中に、あーちゃんの妹がいる、そっくりと聞いていたので、探したらわかりました。確かに似ていますが、あーちゃんより目鼻がはっきりして大人っぽい感じです。顔が小さくてと、スラリとスタイルもいい感じ。成績が悪いのが気になりますが、歌えるといいなー。
星組『Killer Rouge』感想 まとめ
華やかな衣装、装置で、ベニとあーちゃんのビジュアルの良さが生かされていたし、ベニ率いる星組の熱いエネルギーは伝わってきたけれども、なんだか押せ押せすぎて、終わってみると印象の残っているシーンが少ないかなと。
もともと齋藤先生に緩急を求めるのは無理なのかもしれないけれども、パンフレットを読まなくても、色合いの変化や強弱によって、心地よく楽しめる構成にできるのでは、と思います。ちょと時間がたつと、パンフレットを観ても思い出せないシーンがいくつかあり、逆に「このシーンならまた観たい」というものが弱い。だから、ラインダンス後のシーンは、西城秀樹の歌を使っていたことぐらいしか、印象に残っていません。
(観劇の数日後に、その秀樹が亡くなって大変驚きました。ご冥福をお祈りします。)
秀樹とは同世代だったので、秀樹の歌い方がしっかりと耳に残っており、レイ君が「キミがー、のぞむならっ!」と歌うと、「ヒデキー!」と反応してしまい、目の前の舞台から、意識が切り替わってしまいます。歌謡界のスターの歌い方と、宝塚でうまい人の歌は別物。だからおさまりが悪いし、さらに、うまくない人が歌うとなると・・・。ラインダンスの曲も、歌手の歌が浮かんでしまったので、振りへの印象が弱まったのかもしれません。
パンフレットの齋藤先生のコメントには、このショーで台湾公演を行うことから「歌劇を通して”今”の日本の文化を知っていただく役割もあります」とありますので、そのための選曲かとも思いますが、”今”というよりは、定番になっただいぶ前のものですよね。
台湾公演に行くまでに、東京公演もある。そして出演者が変わる。宝塚の魅力が発輝されるよう、星組が輝くよう、ブラッシュアップを期待します。