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１階最前列下手で「Bouquet de TAKRARDUKA」を観劇。タカラヅカレビュー９０周年ということで、宝塚レビューの名場面や名曲を生かした作品です。音楽は耳にやさしいし、なつかしい曲もあり、衣装の色合いがパステルカラーだったり、フワフワ素材だったりして、上品できれいで、心がなごむ。大階段では、金や赤・白・黒が使われ、華やかにひきしめます。こういう気にいったショーで最前列というのはかなり楽しい。休憩時間から、ワクワクが止まりません。
星組東京観劇 最前列観劇での発見 下級生男役 遥斗勇帆
舞台上には、常に多くの出演者がいて、素敵な衣装を着て歌ったり、踊ったりしている。真ん中の紅さん達を観なくても、下手だけでも十分楽しめます。みんなキラキラしている。上級生のスターはもちろんオペラなしで識別できるし、名前の知らない若手もよく見える。
そういえば、新人公演のニュースで見たなとか、そういう情報がここで生きます。新公学年では、やはり天華えまがキュートで目立つ。目がくりくりして、首がスッとしいるのがいい。何よりも楽しそうに踊っている。この公演の新人公演主演の極美慎も確かに華やかで目立つ。二人ともスラリとしていて、こうやって、宝塚は新陳代謝の魅力を保ち続けるのだと、しーらんの退団を含め、感慨深いものがありました。
さらに、楽しそうに踊っていて目がいったのが、遥斗勇帆。シャンソン・ド・パリの海ちゃん（七海）が主の場面。海ちゃんたちのダンスの場面のあと、観光客やら、いろいろできてきます。その中のポリスの役です。
遥斗勇帆は、スカピンの新公の時にショーヴラン役をやっていたのをスカステのニュースで見て、歌がうまいし、細面の二枚目顔ではないぶん迫力がある。しっかりした頬から顎の線なのに、口が妙に小さくて、上品な叔母様みたい。そこに愛嬌がある。ちょっと見ただけですが、敵役だけど、だまされづつけているうっかりなところがご愛敬のショーヴランには、今までのどの本役よりも合っているのではと感じました。それで、今回の本公演でも、パレードでどこに並んでいるかな程度にはチェックしていました。探すと目立つのですぐわかります。
パリの街の場面、大勢でもりあがって踊っているところで、遥斗勇帆はなんだか自由なのですね。同じ衣装のポリスもいるのですけど、はじけ方が違う。振りというより、打ち上げでノリノリで自分勝手に踊っているようね。ポリスの帽子をかぶっているので、顔の出ている面積が狭くなる。そうすると、上品な小さな口元の笑顔が目立つ。
成績とかは知らないのですが、歌だけでなく、踊りもうまい人なのでしょうか？楽しい場面のアクセントになっており、次回観劇までに、出演場面のチェックをしておこうと。
星組東京観劇 最前列観劇での発見 下級生娘役 天彩峰里
娘役でも、かわいいなー、いやされるなーと見直したのが、天彩峰里です。場面はプロローグの後、礼君が主演の若者で、すみれの花の少女との場面。礼君に恋される役です。ムラで遠目に観ていた時は、レイ君の相手役をやるにしては、素朴な子役みたいな子なのに、こんな大きな役やるんだなと思っていました。その後、スカステでセオッチ（瀬尾）と３人のトークショーに出ているのを見て、天然系の子で、皆にかわいがられているのだなと感じました。確かに、ぬいぐるみ的なかわいさがある。
この場面は、背景の花、蝶の少年少女、ピンクのかわいらしい花の精の衣装等、本当に宝塚にしかない夢々しいシーン。そこでレイ君とからんで踊っている天彩峰里の表情が、とてもかわいいのです。幸せいっぱいの笑顔なのですが、そうすると眉がたれ、真ん中に〇があるようなほっぺと、キュッとあがった口角が、赤ちゃんの笑顔なのか、かわいい動物のキャラなのか、なんともかわいらしくて、だんだん目が離せなくなりました。もちろん、踊りにも愛らしさがあり、恋するふたりのみずみずしさが伝わってきます。幸せいっぱい感があって癒されるのです。最前列でなければ、天彩峰里の魅力に気が付きませんでした。その認識があってのエトワールです。ムラでも、本当にうまい子だなとは思っていましたが、かわいい魅力がわかってから聞くと、違う味わいです。これからも注目しようと思いました。
そういえば、この後宙組に組替えするのかと気づき、期待されている娘役だったんですね。星組若手娘役では、スカピンのシャルル王子でその美しさ、かわいさに驚いた星蘭ひとみに注目していので、知りませんでした。二人とも良い娘役に育って欲しいです。
星組東京観劇 最前列観劇 まとめ
観劇後は、もう嬉し楽しでした。セマニフィークの時は、いっしょに口パクしてましたし、大階段のフィナーレは本当にきれい。実は、最前列だと、ちょっと良さがわからなくなるかと心配していたのですが、そんなことはありませんでした。男役の群舞だと、近すぎると揃った美しさがわからなくなりますが、今回はなかったので問題ありませんでした。
衣装の生地までよくわかりました。あのようなきれいなドレスを何着も作るって大変なこと。それを、大勢の人が着て出演しているのですから。宝塚のレビューは本当に贅沢な演目です。次回は、２階１列目センターなので、誰がどこに出ているかを良く予習してから、今度は全体の良さを観たいと思います。
