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この舞台で、しーらん(壱条あずさ)が退団するということでショック。紅ゆずるの星組を、支えていくものと思っていました。
星組千秋楽観劇「ベルリン」はアドリブ多く、笑いが。
「ベルリンわが愛」は、初日に観ましたが、宮廷物の宙組ロマノフの印象が強く残っていた中、舞台も衣装も地味、さらに、とても簡単に、トントン明るく進んできた話にいきなりナチスがでてきて、地味(シックですが)な舞台装置に、派手な赤い卍が出てきてドン引きしました。そんなもの、ビジュアルにすることない。聞けばわかるんだから。
そんなにキョーレツにナチス色を出し、よっぽどいやがらせをするのかと思いきや、そうでもないので、起承転結の転がない感じ。偉そうに「ユダヤ人の出ている撮影は中止だ!」と怒鳴り込んできたのに、撮影続行を止めないし、気弱なナチスです。ヒロインの女優を好きだから、ということでしょうか?
紅さんの映画監督とヒロインの恋愛モノというほどの熱さはないしね。映画づくりに夢を持つと言っても、トーキーの時はあっさりうまくいくし、その後も、内容について議論するとかないし。
ドイツでトーキー映画を成功させた監督が、ナチスの妨害にあって、パリ経由でニューヨークに行くという夢を持って、主演女優と逃げましたとさ、ということでした。作り込みが薄すぎるし、作者の都合が多すぎる。ビジュアルのいい二人なんだから、それを生かしたもう少し華やかなものか、地味でも納得できる物語にして欲しかったです。
千秋楽に見ても、脚本のぬるい(個人の感想です)ところは変えようがないわけで、凄く良くなってたとは感じませんでした。でも、千秋楽でリピーターの人がほとんどでしょうから、ちょとしたところでアドリブがあり、笑いがとれてました。例えば、紅さんが礼君を脚本家に誘うところで、礼君のホッとドッグに、紅さんが、容器をずっとグルグル回して胡椒をかけていたり、礼君が紅さんのホットドックを自分のと変えたり。
初日から笑いのとれていたミッキーの発声練習の所では、「千秋楽~」と、4回ぐらい歌いながら、音階を上げていました。さらに、そこに紅さんがきたところで、ミッキーが「君は星ばかり見てるね、星が好きなのか?」というやりとりがあり、最後に紅さんが「星を愛してるーー」と。
好みではない話でしたが、しーらんのシーンはしっかり観たし、千秋楽ゆえの遊びでそこそこ楽しめました。
星組千秋楽観劇 ブーケ・ド・タカラヅカ
続いて「ブーケ・ド・タカラヅカ」。こちらは綺麗で、初日から好きでした。地味な前半から、プロローグの衣装と舞台装置の上品なキラキラで、パッと気持ちが明るくなる。
娘役のドレスにお花がいろんな色でついていて綺麗。パステル調だけど、甘ったるくなりすぎず、センスがいい。こういうエレガントなのは、気持ちいいです。
パリのシーンの衣装はトリコロール。靴が朱赤で素敵。帽子も赤。3色の中で、いろいろなデザインがあり、明るく楽しく進みます。組長と副組長の旅行客がいい。このお二人、本当にいいコンビでした。
紅さんが、シルクハットで出てくるパリのシーンの後半。さすが千秋楽だけあって、動きがとても揃っていて優雅でした。そして、「セ・マニフィーク」へと繋がります。ここは一緒に歌いたくなるほどワクワクします。
瀬央、紫藤、天華の3人の銀橋渡りが華やかでいい!
次のフラメンコの場面は、赤と黒でキリッとし、そして誰も死なないのがいい。
フィナーレの大階段になって、金のドレスの娘役たちがいて、目が奪われます。退団者3人のシーンでは、ずっと拍手が鳴りやみませんでした。黒赤白の3組のデュエットもいいし、凪七さんのグレーの衣装も素敵。男役だけの群舞はないけれど、新鮮で美しく、私は好きです。
星組千秋楽観劇 しーらんが退団
しーらんを認識したのは、CSで放送されていた紅5の番組でです。舞台で観た時は、かわいらしい顔立ちの人だなという認識程度でしたが、紅5では、関西弁で明るく楽しく、元気いっぱい。番組の企画で女の子になった時、とてもかわいかった。でも、性格は、熱ーーーい体育会系の人なんですよね。紅5のコンサートで、ミヤちゃんと歌いましたが、歌唱力については、まぁ、何とも言えませんが、気合いは相当入ってたし、のりのりで、楽しかった。
タカラヅカニュースでしーらんのコーナーがあったり、ナウオンステージで、最後にお花を渡されてウルッと来ているのを見て、やっぱり行こうと決めました。
来てよかった。千秋楽は劇場の空気が違う。その中での退団者の挨拶は、宝塚ニュースで切り取って流れる映像とは違う。挨拶の前に組長が、退団者それぞれのことを紹介するところで、すでにすすりなく人達が多々。しーらんのところでは、思わず涙がこぼれました。そういう心に響いてくる人だった。
しーらんの挨拶は、「ガッツがあれば何でもできると思っていました。でも、辛いこと、悔しいことがあって涙した。だから、それで成長できた。ファンの人がいてくれたからここまでこれました、ありがとう。」という内容でした。おそらく、泣かないように、大きな声でハキハキと挨拶していました。紅さんの挨拶で、退団者に触れたとき、ちょっと詰まってしまい、「泣かないと決めているので」と言って笑いを取ってもちこたえました。
演目もありますがやはり、組内の人の繋がりの暖かさがあって、その組が好きになる。脚本、演出をする先生方には、組の力が輝く作品を作っていただきたいと思います。