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京都から少し離れた山科方面で有名な桜の見どころが、醍醐寺ですが、そこから近くに勧修寺はあります。2018年のJR「そうだ 京都に、行こう」桜編に取り上げられ、氷室園にある観音堂をとりまく美しい桜の写真がポスターとなって、2月1日から各地で貼られています。
勧修寺はお花見の穴場 桜が満開の庭園
勧修寺は、平安時代中期に、醍醐天皇が若くして亡くなった生母藤原胤子の追善のために、建てられた皇室や徳川家にゆかりのある品格ある門跡寺院です。参道の前は上品な白壁塀となり、桜並木が続いています。
白壁に続く山門の前には、重要文化財である書院の特別公開(3月24日~4月15日)の案内が出ています。
宮廷絵師として名高い江戸時代の絵師、土佐光起(みつおき)・光成(みつなり)親子によって描かれた襖絵を見ることができます。
山門をくぐると、すぐに本堂があり、濃いピンクの枝垂れ桜の咲いています。こちらは、まだ満開ではないようですが、満開のソメイヨシノと重なり、とても美しい。
庭園に向かう途中には、江戸時代前期に明正天皇の旧殿を移築したものとされる辰殿があります。ここは明治5年に山科地区初めての小学校と勧修小学校」となり、約9年間、校舎・教室と使われていたとのこと。
こんな由緒ある建物の中で、江戸時代からなにもかも変わった時代に、子供たちが学んでいたなんて、なんともすてきですね。
庭園に向かっていくと、桜が見えて、気持ちが盛り上がります!
そしてJRのポスターにもなっている氷室園の観音堂と桜です。
お天気もよく、こんな満開の時の景色に出会えるなんて、本当に嬉しい!!
それに、ここに来る前に立ち寄った醍醐寺に比べると、かなり空いています。ちょっと待っていると、こんなふうに、人のいない写真が撮れるのですから。
勧修寺はお花見の穴場 書院の特別公開
書院は重要文化財になっていて、中の2部屋の襖絵を見ることができました。各部屋に説明してくれる女性が1名ずついます。さらに、写真も撮っていいということ。フラッシュもOKなのです!
こちらが、門跡(一般の住職にあたのる宮家の方)の御座所(お部屋)である「上段の間」で、江戸時代前期から中期の絵師土佐光成による「滝田川紅葉図」(重要文化財)の襖絵となります。
左側の違棚(ちがいだな)が特別な仕様(下2段、上1段)になっており、「勧修寺棚」と呼ばれています。
また、棚の左横に流れる紅葉はちょっとくすんだ色になっていますが、右側の襖絵では、真っ赤な紅葉は描かれています。この赤い色には特別なものが用いられているそうです。
見ればみるほど、きらびやかなお部屋でした。
お隣の「次の間」には、光成の親である土佐光起(みつおき)による「近江八景図」(重要文化財)が描かれています。
写真の上の方にあるのが石山寺で、左の下の橋や右サイドの景色についても、今の○○という説明がありました。白黒の写真が、こちらの門跡の山階宮(やましなのみや)家の方です。
説明の女性によると、ここを所有にしているこの宮様がおおらかな方で、「文化財は消耗するものであるから、多くの人に楽しんでもらえばいい」ということで、写真も可となったそうです。奥様の元○○の公家の出の方で・・・というようなことを聞いていると、「今の時代の話か?」という驚きが。やはり、京都は違いますね。
書院の縁側に出ると、こんな素敵な景色が!!
真ん中に観音堂が見えます。襖絵をじっくり見た後に、外に出てこの景色が目に入り、あまりの美しさに、「きれい!」と思わず声がでました。
勧修寺はお花見の穴場 まとめ
今回の写真にはありませんが、観音堂の横に氷室の池があり、周囲の山を借景とした自然美を楽しむ池泉庭園になっています。庭園は2万平方メートルあるそうで、今回見られなかったところもあります。
駅から近いのに人が少なく、門跡寺院としての品格と自然の美しさにあふれた勧修寺が、とても好きなになりました。庭園には桜以外にも、藤、杜若、花菖蒲などが咲き、また、夏には池の蓮の花がとても美しいとのこと。四季折々に訪れ、楽しみたいと思いました。
最寄り駅:京都市営東西線 小野駅 徒歩5分
拝観時間:9時~4時半(受付終了4時)年中無休
拝観量 :特別公開 600円/通常 400円
注意:お弁当を食べるなどの飲食はできません。
駐車場:特別公開期間は使えません。
(通常は自家用車40台分 無料)