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3月末の金曜日、満開の醍醐寺に行ってきました。冬の寒さが厳しく、最近急に気温が上がったということで、「眠眠打破」効果で、今年は例年より早い満開となりました。
混雑を避けるために、朝9時過ぎには地下鉄醍醐駅着。駅の出口に向かっていると、「醍醐寺直行のシャトルバスはこちら!」という案内が聞こえる。ちょうど、バスが来ていて、そんなに並んでいない、ということで、乗りました。醍醐地区のコミュニティバスで、醍醐寺から隋心院までをグルグル回っているようです。1回の乗車で200円。1日券を買うと300円で何回でも乗車できます。
醍醐寺の満開の桜をお花見 下醍醐エリア
醍醐時前に着いたら、すぐに目に入る満開の桜。背景の山に向かってずっと続いており、わくわくします。
それなりに人はいますが、平日の早い時間というこで、以前週末に行ったときの、行進のように人がぞろぞろ続いていたことを思うと、空いているほうです。
醍醐寺は、下醍醐、上醍醐に分かれていますが、桜のお花見であれば、下醍醐で十分です。
総門を入ると、白壁沿いに桜並木が続きます。どこまでも続くような奥行のある空間に満開の桜が一杯!!「ウワー!」「すごい!」という驚きで一杯になります。
通路の道だけでも、見きれないほどの満開の桜がありますが、せっかくの満開なので、中まで見たいと思い、三館通し券を買いました。
拝観券:三宝院・霊宝館・伽藍共通券 1500円 三宝院受付で販売
週末の混んでいる時は、この拝観券を買うのにも並ぶようです。
醍醐寺の満開の桜をお花見 三宝院エリア
三宝院は、醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊です。現在の三宝院は、その建造物の大半が重文に指定されています。国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」の時に、自ら基本設計をした庭で、桃山時代の華やかさを残しているとのこと。歴史を身近に感じますね。
三宝院の大玄関をくぐると、大きな枝垂れ桜があり、思わず駆け寄ってしまいました。見事です。
庭園に桜がない分、限られた桜が、由緒ある建造物に映えます。
醍醐寺の満開の桜をお花見 霊宝館エリア
はいってすぐ、霊宝館前に大きな枝垂れ桜があり、目を奪われます。
ここは、桜の宝庫で、見上げる大きな桜が他にもたくさんあり、写真を撮る手が止まらなくなります。
建物の周りは、どこに行っても立派な桜の木があります。
ぐるりと1週回ってた最後のころに、この立派な桜があります。こちらは樹齢100年以上ということで、存在感が違いました。
建物の外を回って、十分に桜を堪能したあとは、霊宝館に入り、春の特別公開で展示されている宝物を見学しました。
ここ霊宝館は、醍醐寺が長い歴史の中で守ってきた仏像や絵画、工芸品等、10万点以上を保管しています。中でも数多く収められている古文書類は、「醍醐寺文書」と呼ばれ、明治時代から研究が始められていたとのこと。
近代になって起こった仏教の排斥運動(廃仏毀釈)などの寺院存続の危機の時にも、文化財や古文書などが散逸しないように、醍醐寺は守り抜いてきたので、今、これだけのものがあるのです。
これらの貴重な宝物が、春と秋には特別公開され、見学することができます。外が見える休憩場所もあり、足を休めて楽しむことができます。
醍醐寺の桜 満開のお花見 伽藍エリア
伽藍エリアに向かうと、満開の桜の中に、立派な仁王門が見えてきます。
どこに行っても桜、桜、桜で、その美しさにひきずられるように、前に進みます。
この五重塔は、京都で最も古い天暦5年(951)建立ということです。
満開の桜を左右に見ながら進んでいくと、赤い旗の立った新たな門があり、そこをくぐります。
所々のゆるやかな坂を進んでいくと、パッーと池のある景色が広がります。朱塗りの建物と橋が印象的的な弁天池で、ここまできて良かったと思える景色です。休憩所もあり、飲み物や、抹茶のパフェ(800円)という誘惑的なものもあります。ここで休んでは、午後に回るところに行けなくなると思い、がまんしました・・・。下醍醐の一番奥なので、時間があればゆったり休憩するのもいいでしょう。
醍醐寺の満開の桜をお花見 まとめ
本当に、桜、桜、桜でした。特に、満開のものが多かったので、なおさらです。さすが、1000本あると言われていることはあります。広い敷地で、無駄に歩くと時間がかかると思い、行かなかった場所もあります。2時間ぐらいはとった方が、休憩をとりながら楽しめます。
今回は、空いていたのだと思いますが、混雑しても広い敷地で大きな桜の木なので、どうにかなるでしょう。このたっぷりの桜と、歴史ある建造物の織りなす美しさを、是非、楽しんでいただきたいと思います。そして、秋の紅葉も楽しみですね。醍醐寺は、歴史ある素敵な所です。