今日の健康 COPDの対策 活動量を維持するための、歩数記録方法

COPDは、喫煙によって肺が壊れる病気なので、元に治すことはできません。ですから治療の目標は、現状の症状や生活の質の改善、運動能力や活動の維持、向上、さらに、将来のリスク軽減になります。そのための方法について、東北大学教授の黒澤一教授が、教えてくれます。

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COPD 将来のリスクとは

風邪をひくと、症状が悪化する「増悪」がおこります。これを繰り返すと、COPD自体も悪化し、生活の質が落ちたり、寿命が縮まったりします。

また、COPDは、肺だけでなく、全身に影響します。肺がん、心筋梗塞、筋力低下、骨粗しょう症、うつ病などを起こしやすくなります。

これを避けることが治療の目標になります。

COPD対策は、まず禁煙

COPDは、肺が壊れる病気です。ですから、禁煙すれば、その時点で、進行を遅らせることができます。逆に喫煙を続ければ、肺の破壊は続きます。禁煙すると、咳や淡などの症状が、明らかに改善します。

COPDの症状は、1秒間に吐きだせる息の量で測定します。これが、低下していくと、平地歩行でも息切れをし、さらに安静でも苦しくなってきます。

喫煙していない人は、この量が年齢と共に、ゆるやかに低下しますが、喫煙している人は、急激に低下します。

禁煙はどの時点でやっても効果はありますが、早ければ早いほど、COPDのリスクは軽減できます。

COPDの薬の基本は気管支拡張薬

気管支拡張薬は、吸入するタイプのものが主に使われています。気管支が広がり、息切れしにくくなります。

〇ごく軽度の場合 短時間効く薬で、運動などのみに使用

抗コリン薬SAMAか、β2刺激薬SABA 

〇中程度の場合

長時間効く薬で、毎日1~2回使用

抗コリン薬LAMA1種類で効果が不足の場合は、β2刺激薬LABAも併用

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〇COPDの15~20%の人は、喘息にもなっているので、その場合、吸入ステロイド薬を使用します。

さらに、呼吸リハビリテーションを学びます。複式呼吸と、口をすぼめ呼吸です。口すぼめ呼吸は、口をすぼめて、ゆっくり時間をかけて吐きます。階段や、坂道の登りの時には、この呼吸をすると、楽になります。

ウォーキングで成果が

ドイツでCOPD患者を、4年間以上観察した結果によると、活動率が高い方が生存率がいいといことが判りました。活動量は低い人の生存率は、高い人の7割を切っています。COPDだからといって、じっとしてしまってはいけないのですね。

そこで、誰でもができるウォーキングを奨めているということですが、これを実践して結果が出ている地域があります。

それは、宮城県石巻市の石巻赤十字病院でです。

ここでは、9年前からCOPDの患者に歩数を記録することを促し始めました。

歩数の記録方法

1.歩数計を身につけ、ふだんどおりの生活

2.数週間記録を続けた後、平均歩数を計算する

3.その歩数を目標にする

無理をしない歩数を設定することで、継続しやすくなり、活動量を維持することができるようになります。

COPD対策 予防接種

インフルエンザワクチンは、毎年1回、冬に受けます。

肺炎球菌ワクチンの接種も奨められています。

この2つのワクチンの接種で、増悪が防げますが、どういうタイミングで受けるのがいいかは、主治医の先生と相談するのがいいです。

COPD 在宅酸素療法、換気補助療法

重症になってしまった時に、外出用や据え置き用を使います。

換気補助療法というのは、息を吸うことも苦しくなってしまった場合に使います。

黒澤先生からのアドバイス

COPDは、息切れで活動をしなくなると、それが悪循環になってしまいます。歩数計を使って自分の活動量を知り、活動を維持することが、症状の悪化を防ぎます。

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