大阪文楽11月公演 昼夜観劇 充実した内容 蓑助の至芸 

文楽の定期公演は大阪も東京も年に4回。東京は毎回観劇してますが、大阪とは演目が違うので、これはと思うものは時々行っていました。人形遣いで人間国宝の吉田簑助という方がいますが、この人の扱う女性は、文楽を最初に観た大学生の時から全く違う、と感じていました。色っぽさがにじみ出ているし、情感たつぷりなんですね。大好きでした。しばらく観てなかった時に、脳梗塞をされていました。今、復活されていますが、さすがに主演の女形はやらない。年齢的にも無理でしょうから。

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大阪文楽公演観劇 人間国宝 蓑助の至芸

7月の公演の夏祭浪花鑑(なつまつり なにわ かがみ)という演目で、お辰という、短い時間だけど、重要ないい女の役があるのですが、それが、見事で、簑助が出る役は、これから総て観なくてはならないと思いました。それで、他の演目も良さそうだったので、今日、朝、夜行バスで大阪に来て、昼夜通し、つまり、11時から、夜7時半まで観劇しました。

昼夜とも演目が良く、来て良かったと思える公演でした。

簑助の出演は、夜の部の最初の演目の1時間程の幕開きです。豪農のあととり娘で、結婚もしている落ち着いた役。お姑に意地悪されて、実家に戻されているのが妹で、こちらが主役。最終的に夫と心中するのですが、その姉です。主役の妹は、花柄のピラピラした紫と白の綺麗な着物を着てますが、簑助の役の姉は、格子柄の茶がかったさっぱりしたもの。

でもね、色気がにじみ出るんです。姉は子供の頃から何しても華があって目だっていて、妹はその後ろについていた大人しい子だったんだろうなー、そのおっとりしたところにスキがあって、姑に意地悪されるんだろうなーと感じてられる。途中、1日の疲れでウトッとした時があり、ハッと思って舞台を観ると、簑助の役を他の人がやってる。驚き、パンフレットを見ても、姉は簑助のみ。途中、具合でも悪くなったのかなと心配しつつも、初日開けて間もないから、体力的にきつくて、途中交代することにしたのかなどと思い直して、舞台を観ていましたが、簑助のなんとも言えない色気はなくなり、普通の真面目な主婦、脇の役になってました。姉妹関係も変わってくる。演者でこんなに違うということを再確認しました。

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休憩時間に、スタッフの方に聞いたら、交代することになっていたと聞き、一安心。劇場に都合のより、途中で交代すると、お知らせも出ていました。わざわざ東京から来ているのですから、途中まででも出てもらえてよかった。歌舞伎ではこんなことはありえないけれど、人形遣いには可能。でも、全く違うものでした。最後まで観られなかったのは残念。

大阪文楽公演観劇 「紅葉狩り」

夜の部の最後の演目「紅葉狩り」は、歌舞伎ではよく観ていますが、きれいなお姫様が最後に鬼になる華やかな演目。途中、お姫様が2枚の扇を使って踊ります。扇をクルッと回して投げて、キャッチするのですが、文楽でもやっていました。人形の頭と右手を操りながら、投げる、左遣いもポイッと投げる。キャッチするたびに、拍手が起きました。フィギアスケートのジャンプのようで、見る側の緊張も、舞台を引き締めますね。歌舞伎座で観た時、この扇を落とした役者がいました。たまにはそういうこともあるのでしょう。

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