『精子力クライシス』NHKスペシャルの衝撃!現代生活がもたらす危機

台風情報を知るため、NHKをつけていたら「エッ?」と思うナレーションが聞こえてきました。「去年発表された調査結果では、欧米人の精子の数が40年で半減している」と。TVに目をむけると、NHKスペシャル『精子力クライシス』という番組。さらに驚くべきナレーションが!

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『精子力クライシス』NHKスペシャル 日本人男性の危機

「別の調査では、日本人の精子の数は欧州4カ国と比較して最低レベルでした。」と。このままでは少子化が止まらず、日本民族の存亡の危機でもあると。少子化は、女性の出産年齢が上がっているためだけのものだけではなかったのです!

まず、題名にある「精子力」とは、「妊娠を成功させて、新しい命を育む力」と定義されています。「精子力」の危機は、①数が減っている②運動率の低下③DNAが傷ついている、という3つが大きな原因となって引き起こされています。

②では、動きが悪いため、卵子までたどり着けない、③では、受精卵にたどり着いても受精しなかったり、受精したとしても、それがちゃんと正常な胚になってこない可能性があるとのこ。このことが、流産の原因の半分ほどを占めにるのでは、と考えられています。

番組で「精子力」の調査

番組では、平均年齢35才の健康に問題ない男性28名を集め、「精子力」の検査をします。そうすると、この3つの要素のどれかにあたる人が9人おり、そのうち3人はまだなんと20代!つまり、こんな気軽な調査でも、3分の1程度の人の「精子力」に問題があったわけです。

男性不妊が専門の辻村晃医師は、3年前から結婚前の男性722人の精液を検査しています。その結果、5人に1人が、精子の数や運動率で、自然妊娠の基準を下回っており、不妊リスクがあると判定されました。

さらに、活発な精子の数と年齢の関係を分析したところ、30代以降、大きく減っていくことがわかりました。

現代の結婚年齢平均が31才ということで、「ただでさえ精子数が減ってきているのに、さらに悪い条件になるまで結婚しないので、自然妊娠の割合がどんどんへってくるのでは」と辻村医師。不妊は、女性だけの問題ではないことが実感されます。

「精子力」は外見からわかるものが全くなく、ダレがリスクを抱えているか、全くわからないのです。

『精子力クライシス』NHKスペシャル リスクがある人の原因

番組では、「精子力」に問題があった2名の男性の協力を得て、原因を探ります。

Kさん(41才)交際中の彼女(34才)

問題:精子の数620万/mL  世界基準の1500万/mLの半分以下、

本人は、「煙草も吸わないし、お酒もあまり飲まないのに」ということで、何が原因かわからず、ショックを受けていましたが・・・。

しかし、精密検査をしてみると、活性酸素が多くたまり、酸化ストレスにさらされている、ということがわかりました。<活性酸素の検査は、A~Dにランクづけされますが、KさんはCランクでした。

活性酸素は、呼吸をすることで必ず発生するもので、すべての人の中にあり、老化や病気の原因になりますが、人間の体の中には、これを掻き消すシステムも備わっています。若い時は、この能力が高く、年を取るほど、衰えるのですね。

活性酸素が多くなると、精巣で精子を攻撃、死滅させたり、傷つけたりするということ。それは、精子の細胞膜はもともと傷みやすく、活性酸素のダメージを受けやすいからです。

Kさんの「精子力」が劣っているのは、活性酸素が人よりも多いというのが原因だと予測しました。

Mさん 46才

問題:精子の数は、基準ギリギリの1760万個だか、形が悪い=DNAが傷ついている。ということは、受精しにくい。

3年前に離婚後、再婚して子供が欲しいと思い、食生活にも気をつけ、体質改善ができていると思っていたのに・・・、ということ。

血液検査の結果、男性ホルモンの1種のテストステロンの値が低いことがわかりました。

テストステロンは、夜寝ている間に脳の司令で放出され、健康な精子を作り出す役割があるのですが、何らかの理由で、この指令が出なくなっていると考えられます。

『精子力クライシス』NHKスペシャル 生活習慣に起因する

Kさんは活性酸素が多い、Mさんはテストステロンが低い、ということで、なぜこうなるのかを知るために、二人の家での生活を録画し、分析します。その結果、生活習慣によくない点があることがわかりました。

Kさんの場合

①家に帰ってからは、ずっと座ったままで、TVかPCを交互に見て動かない。→座りすぎ

②ゴロゴロしている。→運動不足

③食事は、コンビニで買ってきたような茶色系の肉系の脂肪分の多いもの。→脂肪過多

④寝る前のスマホ

Mさんの場合

睡眠に問題がある。寝ている間の顔がひどくて、リラックスしているように見えない。

①レースのカーテンだけの、明るい状態の部屋で寝ている。

②夜勤があって、睡眠時間がまちまち。寝不足気味。

上記の2人の生活習慣が、精子力を弱める原因になっているのです。

長時間、座り続ける

ずっと座り続けると、清巣の血管が圧迫され血流が悪くなり、活性酸素がたまって精子を傷つけます。さらに清巣の温度もあがり、熱によるダメージを与えることが考えられます。

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1日5時間以上座ってTVを見る人は、その習慣がない人と比べ、精子の数が30%少ないことがわかっています。

動物性脂肪の多い食生活

食生活は、体全体に影響を与えますが、1日のカロリーの内、飽和脂肪酸(肉の脂に多く含まれる)が10%を超えると、精子の数が4割以上減ることがわかっています。

魚貝類に含まれるオメガ3脂肪酸やビタミンCなどをとると、活性酸素の害を抑えることができます。

睡眠不足

Mさんは睡眠の質が悪く、慢性的睡眠不足で、脳からうまく指令がでず、テストステロンが少なり、良質な精子がつくられなくなっていると考えられます。Mさんは、まず遮光カーテンをつけ、部屋を暗くすることから始め、深く眠れるように、寝る前のスマホもやめました。

海外の研究から、睡眠時間が、6時間半未満の人は、7時間以上の人より、精子が2割少ないことがわかっています。

Kさんも、Mさんも「精子力」の衰えが、生活習慣に起因していると考え、生活改善をしたところ、2週間でも改善されている様子が伺えました。

精子は74日サイクルで作られるので、生活習慣を変えることで、男性不妊は6~7割改善が見込まれる

『精子力クライシス』NHKスペシャル 精子力が問われる時代

日本でも、海外の精子バンクからのドナーで、出産する女性が増えてきています。

番組に登場した女性は、結婚後、夫が無精子症であることがわかり、妊娠のために精子バンクを利用することにしました。でも日本の精子バンクは、ドナー不足で、1年待ち。そうしていると、自分の年齢もあがり妊娠しにくくなるということで、インターネットでヨーロッパの精子バンクを探し、白人の精子を買い、妊娠、出産したということです。精子バンクでは、10項目程の条件がチェックできますが、その中で最も重視したのが、「精子力」だということです。

デンマークの大手精子バンクでは、あらゆる民族、人種の精子が集められていますが、その中でも「精子力」が高いものは、価格が高いのです。さらに、利用者は10年で5倍となり、精子は国境を超える商品となっています。

『精子力クライシス』NHKスペシャル 病気があると「精子力」が衰える

精子力の衰えは、様々な病気とも関係していることがわかってきました。

海外で、精子の少ない人5000人の追跡調査をしたところ、糖尿病のリスクが50%、4心臓疾患のリスク40%上がりました。精子の数は健康のバロメーターとも言えます。「精子力」の衰えが、基本的な生活習慣の乱れであることを考えれば、当然の結果ともいえますね。

精液の精子でない液体を「精しょう」>と言いますが、これを病気の調査に役立てることができないか、とも考えられています。血液検査よりも、精しょうの成分から、どんな病気のリスクがあるかがわかるというのです。生命をつかさどる一番大切な部分ですから、可能性は感じます。

『精子力クライシス』NHKスペシャル まとめ

番組のオープニングは衝撃的でしたが、結論は、「健康的な生活をする」ということでした。自炊して、魚や野菜を食べ、適度な運動をし、PCやスマホは寝る30分前にはやめる。ストレスをためず、7時間は寝ること。また、当然、喫煙は悪影響があり、禁煙効果は1年経たないと出てこないということでした。

女性は妊娠すしやすい年齢として、35才が1つのくぎりになっていますが、男性も子供が欲しい場合、30才で精子の数が明らかに減ってくる。年齢が関係するんですね。そして、新しい命を得るためには、当たり前のことですが、食生活はとても大切。

便利な暮らしになり、ネットでなんでもできるようになりましたが、運動不足になり、寝不足になっている。きちんとした生活をする、ということが、どれだけ大切なことなのかを改めて感じました。

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