Warning: Use of undefined constant user_level - assumed 'user_level' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/mana17/yukimana.com/public_html/wp-content/plugins/ultimate-google-analytics/ultimate_ga.php on line 524

文楽素浄瑠璃の会(平成30年第29回東京)感想 咲太夫、織太夫他

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

Warning: Use of undefined constant user_level - assumed 'user_level' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/mana17/yukimana.com/public_html/wp-content/plugins/ultimate-google-analytics/ultimate_ga.php on line 524

昨年の素浄瑠璃の会が、大変おもしろかったので、今年も行ってきました。今年は、襲名した織太夫が出演しているのが「絶対に観たい」ポイント。ところが、前売り発売後1ケ月程の時に気付いてチケットを買おうとしたら、すでに売り切れ!!エーーーッ、そんなに人気なの?織太夫が出演するからか?こうなると、どうしても観たい。ということで、ネットで探して、直前になって都合が悪くなった方から譲ってもらいました。ヤッターーー!

文楽素浄瑠璃の会 演目

今回は、豊竹座の曲ばかりを集めています。

1.祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)
金閣寺の段(きんかくじのだん)
豊 竹 靖太夫
野 澤 錦 糸

2.卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
平太郎住家より木遣り音頭の段(へいたろうすみかよりきやりおんどのだん)
豊 竹 咲太夫
鶴 澤 燕 三

3.嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)
日向嶋の段(ひゅうがじまのだん)
竹 本 織太夫
竹 澤 宗 助

幕が開くと、舞台下手に太夫、上手に三味線弾きが座っています。私の席は、上手ブロックのの最後列。ちょっと観にくい席ですが、素浄瑠璃は聞くものですので、問題ないです。むしろ、観ようという気がなくなり、音に集中できてよかったです。

1の金閣寺の段は、歌舞伎でよく観ている演目です。碁を打っている印象的なシーンで始まります。パンフレットを読んで、歌舞伎で観ていた人質になっている上品の老女が、どうい人かがかわかりました。歌舞伎の場合、そこまで知らなくても、役者のやりとりで楽しめますから。

2は、文楽でよく上演されるので、何度か観たことがあります。柳の精と人とが結婚し、子供をもつという異類婚姻譚。こういうのは、文楽にあっていて、好きな演目です。

3は、歌舞伎でも文楽でも観たことがありません。悪七兵衛景清は知っていますが、両目をくりぬいたというのに、ちょっと気味悪さを感じています。

文楽素浄瑠璃の会 感想

意外とよかった「金閣寺」

主演の松永大膳は、大悪人だけれども、「絵の道や囲碁にも心を寄せる文化人という側面もあり」ということで、「位取りと輪郭の大きさ、そこに悪と色気が滲む、というのが理想形」と、パンフレットの演目解説にありました。線が細く、声のボリューム感もそんなにあると思えない靖太夫に、そこまでできるのかなと思っていたところ、スケールの大きいのが大膳で、その他男性たちと演じわけているのが、よくわかりました。女性は雪姫だけですが、切ない感じが引き立っていました。

スポンサーリンク

全体にメリハリがあって楽しめたのは、三味線の野澤錦糸さんの力かな、と思います。音色もここちいい。住太夫太夫さんと長年組んでいた方ですから当然ですね。

咲太夫の声に、元気がないか?

昨年のこの回でが、咲太夫の「楠昔噺」がとても良くて、文楽公演で上演されたのを見逃していたのを、とても残念に思ったものでした。

今年は、家族と別れる切ない物語。「母様、どこへいかしゃった、母様いなう」という、幼い子供のセリフは、かわいさに哀切感がにじみ出ます。

ただ、今回の公演は1日だけなのに、声にエネルギーが不足しているように感じました。お体を大切にしてください。お三味線は、有名な木遣り音頭があり、こちらも、耳にやさしいお三味線で、楽しめました。

声の奥行、ボリュームが違う織太夫

この演目はお能の「景清」からきているということで、初めは謡からはじまるとのこと。織太夫の、お腹の深い所からジワーと湧き出るような、豊な美声に、まず「全く次元が違う」と感じました。

その謡のところで、声の良さをたっぷり味わいます。顔の表情も良く動く熱演で、汗がでて、時々、手ぬぐいで顔をぬぐいます。9月の文楽公演「夏祭り」の団七でも、舞台よりも、織太夫を観ているほうが楽しいぐらいでしたから。

でも、物語が暗いので、なんだか途中でストーリーを追う集中力を失い、声のよさに浸っていました。そして、「お三味線の音が、ちょっと固いな」と。先の二人は、柔らかい音色で強弱があったけれども、今回の宗助さんの演奏は、後半、うるさく聞こえてきました。浸れないのですね。まだ、上演機会が少なく、力が抜けていないとでもいうのでしょうか。上演を重ねると、変わっていくのでしょう。

文楽素浄瑠璃の会 まとめ

昨年は、観た事のない咲太夫さんの演目が一番楽しく、今年は、一番期待していなかった金閣寺がよかったです。

最も期待していた織太夫の景清は、ぼんやり聞いてしまいました。もったいないことをしました。明るい演目と、暗い演目では、聞きやすさに大きな差が出るのだなと。1日だけしかない公演なのに、本当にもったいないことをしました。

観客の年齢層が、とても高い(高齢男性が多い)ので、日曜日にしなくてもいいのでは、とも思います。金、土曜日にすれば、もう少しチケットが取りやすくなる。歌舞伎、文楽を観る仲間が数名いますが、その中で三味線が好きな人もおり、チケットがあれば誘える。演者の方も、せっかく練習したのだから1回公演では、残念なのでは?文化庁芸術祭協賛だから1日なのか?文楽協会で考えて欲しいものです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


Warning: Use of undefined constant user_level - assumed 'user_level' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/mana17/yukimana.com/public_html/wp-content/plugins/ultimate-google-analytics/ultimate_ga.php on line 524
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。

Warning: Use of undefined constant user_level - assumed 'user_level' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/mana17/yukimana.com/public_html/wp-content/plugins/ultimate-google-analytics/ultimate_ga.php on line 524