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6月8日にたまたま銀座通りに面した店舗にいたら、これから赤坂日枝神社のお祭りが始まると聞く。何かと思って表に出て待っていると、遠くからお囃子が聞こえてました。そして、衣装をまとった人達の列が見える。車が普通に通るなか、銀座通りのお練りが始まりました。
日枝神社山王祭『神幸祭』とは?
ちょっとしたものかと思っていたら、装束もりっぱだし、馬や獅子やら出てきてびっくり!後からネットで調べたら、2年に1回行われる、由緒あるりっぱなお祭りの1つの行事だったのがわかりました。
東京都心を300mの祭礼行列が練り歩きます。
御鳳輦二基・宮神輿一基・山車五基が、王朝装束に威儀を正した総代役員や氏子青年の奉仕により、氏子区域を巡ります。総勢500人からなる現代の王朝絵巻は圧巻です。
※隔年の開催です。 <次回開催は平成30年6月8日>(日枝神社HP より)
車は普通に通っているので、おまわりさんが誘導しています。
日枝神社山王祭『神幸祭』 王朝装束の人々
お祭りらしいハッピや、揃いの衣装を着た人たちの後に、太鼓の上に立派な鳳凰が乗った山車が引かれてきます。
そうしたら、馬が登場し、ビックリ!平安装束を着た人が優雅に乗っている。
さらに、菊のご紋でしょうか?立派な幟が引かれて、雅な世界が繰り広げられます。
「アーッ!お獅子だ!」と心の声が叫ぶ。
日本の古典芸能が好きで、獅子頭が踊りや芝居に使われてきているのをよく観てきました。この獅子を見た時、なんとも言えないオーラを感じ、興奮しました。
特に、獅子の精によって生きる、お天守に住む富姫の登場する泉鏡花の「天守物語」を思いだしました。玉三郎が何度も演じており、大きな獅子頭が登場して、動くのです。そのシーンが浮かびました。
ここで、かなり心が惹きこまれていたときに、黄色の装束を着た人達に担がれた、金の鳳凰が。これが『御鳳輦』なのですね。さすがに豪華です!!
このあとにも、白い衣装を着た人々に担がれた「御鳳輦」が続きます。
そうしているうちに、次は白馬の登場です。ここで「エーーッツ!」驚きました。「本物の白馬を見る事があるなんて!」
予想のつかないレベルの事が起こり、驚いてばかりでしたが、女人が登場してきて、ちょっとほっこりします。
後ろに、笠をかぶり薄衣で顔を隠した女人たちが続きますが、風に揺れる薄衣のなんと美しいことか!
顔が見えないことで、創造力をかきたてるのでしょう。和歌を詠んで、顔を見たこともない女性に送っていた平安貴族の気持ちがわかるような気がしました。
日枝神社山王祭『神幸祭』 銀座のブランドビル前で
信号でお練りは止まるので、その間に移動し、ブルガリのビルの前に。
日本の歴史を担う平安装束の人々と、海外ブランドが重なるという光景が繰り広げられ、銀座ならでは、というのを感じました。
もう一台の「御鳳輦」です。金の華やかさで、堂々たるものです。
赤い平安装束と黒い馬車、黒い毛並みの馬のコントラストがとても美しい。
日本とヨーロッパブランド、それぞれの文化が持つ美が引き立てあっています。
さらに、氏子と思われる男性、女性、子供たちと続きます。
猫のかわいさに、癒されます。
日枝神社山王祭『神幸祭』 最後がお猿さんの理由
長く続いたお練りも、後半になってきました。そうすると、猿のお面を持った神主さんのような山車に続き、最後は、笛や太鼓のお囃子隊の方たちといっしょに、立派な衣装をつけた猿が登場します。
かわいくていいのですが、「なぜに猿?」と思っていたら、日枝神社は「犬」ではなく「猿」に縁があるのだと教えてもらいました。
日枝神社の社殿には、ほかの神社と大きく違う特徴があります。それは、境内に狛犬ではなく「猿」が置かれているところです。 猿は、もともと神様と人間のあいだをとりもつ存在として、昔から敬われる存在でした。大山咋神が山の神ということもあり、同じく山の守り神とも呼ばれる猿が使いとして重宝されていたようです。(日枝神社HP より)
猿には子宝に恵まれるとか、魔除けとか商売繁盛につながる意味もあるそうです。HPを見ると、かわいい猿のキャラクターがあり、気に入りました。
神社に行けば、このキャラクターのものが、何か売っているのかな?
日枝神社山王祭『神幸祭』 まとめ
偶然目にすることができた『神幸祭』でしたが、こんな本格的なお練りがあったとは知りませんでした。「日枝神社 山王祭」は、日本三大祭りの1つに数えられるものであり、「神幸祭」は最も華やかな儀式ということ。
参加している方々は、何回も打ち合わせをしたり、当日は衣装を着て長距離を歩くことになり大変でしょうが、日本の伝統を体感でき、うらやましい限りです。平安の昔からの文化を垣間見る事ができて、本当に良い経験ができました。日枝神社に近々、行ってみたいな~。