南座十二月夜の部感想 仁左衛門のいがみの権太、松嶋屋三代共演
南座新開場記念の十二月公演、夜の部の一幕目は、『義経千本桜』の「すし屋」のいがみの権太を、仁左衛門が演じます。この演目が観たくて京都まで来たわけですが、松嶋屋親子孫三代、つまり、片岡仁左衛門、孝太郎、千之助が出演する、という記念公演でもありました。
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南座新開場記念の十二月公演、夜の部の一幕目は、『義経千本桜』の「すし屋」のいがみの権太を、仁左衛門が演じます。この演目が観たくて京都まで来たわけですが、松嶋屋親子孫三代、つまり、片岡仁左衛門、孝太郎、千之助が出演する、という記念公演でもありました。
10月歌舞伎座は、 勘三郎の七回忌追善公演 。亡くなってもう7年も経つのかと言う感慨と、でも、 あの時のショック、悲しさは、消えることないという気持ちが、同時に湧き上がります。遺影となる写真を見ると、まだ胸がうずきます。
救いようのない二枚目、早野勘平が仁左衛門ということで、観るのがつらいけど、観ないわけにはいかない。この役は、たぶん今回が最後になるだろうとのこと。かわいそうだった勘平が、肩の荷を下ろすことができ、成仏できたのだと思えてよかったです。